国語ができるようになるには,結局どうすればいい?

「国語ができるようになるためにはどうすればいですか?」とご相談を受けることがあります。

「やっぱり読書ですよね?」と聞かれることもありますが,「読書をして国語ができるようになるかは,お子様によります」「読書をしても国語力がつかない場合もありますよ」といつもお答えしています。

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端的に言うと,読書をしても,アウトプットをしないと内容を勘違いしたままだったり,理解しきれていないことに子ども自身気づけなかったり,問いに答える練習をしないと国語の点数は伸びないままです。

※「読書で感性を育む」「趣味で読書をする」ことを否定するわけではありません。あくまで国語力を高める手段として,読書(のみ)は最適ではないかもしれないということです。

問いに対して自分なりに答える(アウトプット)→解答と自分の答えを見比べる→ズレを確認・修正するという取り組みを通して,国語力は磨かれます。このような取り組みを様々なテーマ・ジャンルの文章に対して行うことで,読み解ける文章の幅が広がってきます。

「国語ができるようになりたいんです!」「コツを教えてください」と言われることがありますが,どのような文章・問いにも適用できる公式のようなものはありません。もちろん接続詞や指示語,言い換えに着目したり……などという考え方のポイントはありますが,これも実際に様々な文章に触れ,問題に取り組む中で,経験として習得していくしかないでしょう。

保護者の方やお子様とお話しする中で,国語の成績が上がる「特効薬」のようなものを期待されていると感じることがありますが,結局は問題演習・やり直し=経験を積んでコツを掴んでいくしかないのです。

「ここがズレているよ」「こう考えるといいよ」と第三者目線でアドバイスし,コツを掴むお手伝いをすることはできても,最終的にはその子自身の経験値がものを言うと思います。

数か月授業を受けたからと言って,「国語のコツが完全にわかった!」「もうどんな文章が出てきても完璧に読み解ける!」ということはあり得ません。

私自身が東大を受験する際も,同級生の中に,出題される文章によって国語の点数が大きく変動する子がいました。東大を受験するレベルの子でも,常に国語で高得点を取るというのは,非常に難しいことなのです。

日々,様々なジャンルの文章を読み解き,アウトプットをして,ズレを認識し,どのような文章が出題されても安定的に点数が取れるよう,年単位で地道な努力を重ねていくしかありません。

1日に1題でも良いので,国語問題集に取り組み,良質な文章に触れ,アウトプットをする経験を積み重ねましょう。1年,2年,3年......と積み重ねていくうちに,国語力が大いに高まっているはずです。

 

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