「この子、伸びるな」と感じる子の共通点― 学力より先に見ているポイント ―

「成績が良い子=この先も伸びる子」

そう思われがちですが、現場で子どもたちを見ていると、必ずしもそうではありません。

むしろ私は、テストの点数よりも「もっと手前の部分」を見ています。

今回は、指導の現場で「この子は伸びるな」と感じる子に共通しているポイントをご紹介します。

①「分からない」を嫌がらない

伸びる子に共通していることの一つ目は、分からない状態を極端に嫌がらないことです。

  • すぐに答えを教えてほしがらない
  • 間違えても、過剰に落ち込まない
  • 「うーん」と考える時間を持てる

勉強は、本来「分からない」から始まります。ところが、伸び悩む子ほど「分からない=ダメなこと」と感じてしまい、考える前に思考を止めてしまいます。

一方で伸びる子は、「分からないけど、まあいいか」「ちょっと考えてみよう」と、分からない状態に耐える力を持っています。これは才能ではなく、育つ力です。

 

② 自分の状態を言葉にできる

二つ目は、自分の理解度を言葉にできることです。

  • 「ここまでは分かる」
  • 「この問題の意味が分からない」
  • 「途中までは合っていると思う」

説明が完璧でなくても構いません。大切なのは、「分かっている/分かっていない」を自分なりに整理しようとする姿勢です。

この力がある子は、学年が上がっても伸び続けます。なぜなら、質問の質が上がるからです。逆に、「分からない」「全部ムリ」としか言えない状態が続くと、サポートも難しくなります。

 

③ 切り替えが早い

三つ目は、気持ちの切り替えが早いことです。

  • ミスを引きずらない
  • 注意された後に、学習に戻れる
  • 嫌なことがあっても立て直せる

これは性格というより、経験の積み重ねです。

伸びる子は、「失敗=終わり」ではなく「失敗=一つの出来事」として処理できるようになります。感情の回復が早い子ほど、学習量を積みやすく、結果として力が伸びます

 

④ 親ができる一番のサポート

では、家庭では何ができるのでしょうか。ポイントはとてもシンプルです。

  • 正解より「どう考えたか」を聞く
  • すぐに答えを教えすぎない
  • 「できた?」より「どうだった?」と聞く

これだけで、

  • 考える力
  • 言葉にする力
  • 切り替える力

が少しずつ育っていきます。

 

まとめ

「伸びる子」の共通点は、能力や早さではなく、学びに向かう姿勢です。

低学年ほど、成績よりも

  • 分からないことへの向き合い方
  • 自分の状態を言葉で表そうとする姿
  • 気持ちの回復力

を見てあげてください。

今できていなくても、心配しすぎる必要はありません。これらは、親の関わり方次第で十分に育っていく力です。

 

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