コレ当てはまったら伸び悩む!メンタルと考え方の重要性

勉強でも習い事でも趣味でも,メンタルや考え方はとても大切です。メンタルや考え方は,何かを身に付けていく上で土台になる部分です。

たとえて言うと、考え方・メンタルは大きな木の根っこです。根っこが腐っていたら木は成長できません。考え方・メンタルが整っていれば,木はどんどん大きくなり,上に伸びていきます。

今回は,当てはまったら要注意な考え方5つをご紹介したいと思います。

1.他力本願

「先生が教えてくれる」「誰かが何とかしてくれる」「授業に行けば何とかなる」と考えている生徒さんは伸びません。このような他力本願な考え方だと,受け身なので知識やスキルの吸収率が低いです。

「自分で調べてみた / 考えてみたけどわからなかった。だからここを知りたい」「今日は絶対にここをできるようにしたい」「この範囲が苦手だからできるようになりたい」など,自分で目的意識を持って学習や練習に取り組む子は,集中力や吸収率が高いです。他力本願の子とどんどん差がついていきます。

先生・他人ができることは限られています。アドバイスすることはできても,その子の代わりに行動することはできません。

また授業を受けているのは週にせいぜい数時間なので,授業以外の時間の過ごし方が大事です。

他力本願で「誰かが何とかしてくれる」と考え,授業以外の時間を何となく過ごしていたら,いつまで経っても伸びません

「自分で考えて勉強や練習をする→目的意識を持って授業を受ける→先生のアドバイスを聞いて,できなかったことをできるようにする→日々の勉強や練習に生かす」というように自発的に考えて行動していくことが大切です。

2.他責思考

「先生の教え方が悪いからわからない」「弟や妹がうるさいから勉強できない」「家に漫画があるから集中できない」などと,何かができないのを他人や環境のせいにすると,成長が止まってしまいます

「頭が悪いからできない」も他責思考の一種だと思います。一見,自責のように見えるかもしれませんが,「頭が悪い」という才能のせいにしてしまっているからです。他人や環境,才能など,自分でどうにもできない部分に着目して「このせいでできない」と考えてしまうのが他責思考です。

他人や環境,才能を変えるのは難しいです。先生の教え方をわかりやすくしたり、弟を黙らせたり,天才になったりすることはできません。だから,自分ができることに着目して,アクションを起こし,現状を良くしていくことが大事です。

例えば,先生の教え方がわからないのであれば,自分で予習や復習をしたり,個別に先生に質問したりしましょう。弟がうるさい・漫画が家にあってつい読んでしまうのであれば,図書館や自習室にいって勉強することもできるはずです。頭が悪いからできないのであれば,できるようになるまで人よりも多く反復学習しましょう。

「~だからできない」と変えられない部分を嘆くのではなく,自分でできることを見つけて行動し,現状を良くしていきましょう

3.一発逆転を狙う

地道な努力を積み重ねず,「一夜漬けすれば何とかなる」と考えたり、山を張ったり,「先生,テストに何が出るか教えてください!」と聞いてきたり,「こうやったら正解の選択肢を選べるって聞いたから!」と受験テクニックを詰め込んで何とかしようとしたりする子は,行き詰まります

「成果が早く出る勉強法を教えてください!」と言う子がいますが、そういう子に限ってアドバイスを実行しません。自分が行動しなくても,ラクして成果が出る方法を知りたいのでしょう。

一発逆転できる方法,すぐに成果が出る魔法のような方法はありません。そんな魔法のような方法があれば、皆ここまで苦労していないと思います。世間に色々な教材やメソッドがあふれているのも,「これをやれば一発でできるようになる!」という決まった方法が存在しないからです。もし魔法のような簡単な方法があれば,その教材やメソッドしか生き残りません。

一発逆転を狙ってテクニックを詰み,まぐれで良い点数を取れたり,入試に合格したりしても,たいてい1回きりで長く続きません。少し問題が変わるとできなくなってしまったり,入った学校でついていけなかったり,い目で見ればコツコツ地道に努力を積み重ねてきた子が上手く行きます

ビジネスも同じです。一発逆転で何かがヒットしたとしても,その栄光はたいてい長く続きません。長くビジネスを続けていくには,結局地道にコツコツが一番です。

勉強でもビジネスでも地道にコツコツ取り組み,少しずつやり方を改善して成果を出していく,成長していく過程にこそ価値があると思います。

4.悲劇のヒロイン

少しできないことがあると涙を流し,「やっぱり私はダメなんだ」と必要以上に自分を責めて感情的になってしまう子がいます。感情的になると冷静に物事を見られず,落ち着いたらできることもできなくなり,改善策も思いつかなくなってしまいます。

感情が落ち着くまでクールダウンする必要がありますが,ちょっとしたことで毎回感情的になっていると,クールダウンの時間が長く必要になり,先に進むことができません。少しできない問題があったり,模試の結果が悪かったりすると,1週間ほど落ち込んで何もできない子がいますが,その間の時間がもったいないです。他の子はその間も地道に努力をしているので差が開いてしまいます。

できないことを嘆いても何も始まりません。一時的に嫌な気分になるかもしれませんが,引きずられて何日も無駄にしてしまう方が良くないです。起こったことは変えられないので,その現実を受け止めてどうすれば良いかを考え,行動に移していくことが大事です。

性格的に落ち込みやすい子がいるのも事実です。しかしアクションを起こして,現実が変わった!という成功体験を積み重ねれば,少しずつ考え方が変わっていきます。私の教室に通ってくださっている生徒さんも,最初は数週間落ち込んでいたのが,落ち込む期間がだんだん数日,数時間,数十分になり,最終的には「できないならやるしかないね!」と受け流せるようになります。行動を起こして自分が少しずつ変わっていくという体験を積み重ねることが大切です。

5.完璧主義

成長するためには,できないことをできるようにする必要があるので,自分がまだできないこと・少し難しいことにチャレンジしていかなければなりません。しかし完璧主義だと,間違えたりできなかったりするのが嫌なので,自分がまだできないこと・難しいことにチャレンジできません

また,1回で完璧にやろうとすると,失敗したときに大きなダメージを負い、落ち込みやすくなります。

できないこと・難しいことにも積極的にチャレンジし,失敗しても落ち込まない子の方が伸びが早いです。

できないこと・難しいことにチャレンジすること自体に価値があること,「できなくても次にできるようにすれば大丈夫!」と考えられることが非常に大切です。

以上,伸び悩む考え方5つについてご紹介しました。お子様に当てはまるものはあったでしょうか。

保護者の方の声掛け・接し方で,お子様の考え方は変えられます。これまでの考え方を変えるのは少し時間がかかりますが,ぜひ根気強くお声掛けいただければと思います。

伸び悩む考え方5つについて,保護者様ご自身に当てはまるものもあったかもしれません。保護者様の考え方は,お子様に大きな影響を与えるので,ぜひご自身の考え方も振り返っていただけると幸いです

 

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