学年が上がると、どんどん伸びていく子もいれば、あるタイミングで伸び悩んでしまう子もいます。同じように勉強しているように見えても、結果に大きな差が出てくるのはなぜでしょうか。
その違いの一つが、「手を動かして考えているかどうか」です。
小学生の低学年や、比較的やさしい問題であれば、問題を見ただけで解き方が分かることも多いです。計算問題などは、頭の中だけで処理できることも少なくありません。
しかし、学年が上がるにつれて、問題は徐々に複雑になっていきます。文章題や応用問題では、問題文を読んだだけでは状況を正確に把握できないことも増えてきます。
このときに重要になるのが、「手を動かして考える力」です。
伸びる子は、図を書いたり、式を書き出したり、途中の考えをノートに残しながら進めていきます。

一方で、伸び悩む子は、頭の中だけで何とかしようとしてしまいます。その結果、何が起きるかというと、「分かったつもりで終わる」状態になります。問題をなんとなく理解した気になっていても、実際には整理できていないため、少し条件が変わると対応できなくなってしまいます。
また、手を動かさない子は、自分がどこでつまずいているのかも見えにくくなります。
書いていないので、後から振り返ることもできません。
逆に、手を動かしている子は、間違えたときに「どこでズレたのか」がはっきり残ります。
これが、その後の成長に大きく影響します。
「自分で考える力が大事」とよく言われますが、実際には、頭の中だけで考えているだけでは不十分です。考えるとは、手を動かして整理することでもあります。
ご家庭でできることとしては、「とりあえず書いてみよう」と声をかけることです。きれいにまとめる必要はありません。途中の考えでもいいので、書きながら進める習慣をつけることが大切です。
学年が上がったときに伸びるかどうかは、この「手を動かす習慣」があるかどうかで、大きく変わってきます。今のうちから、少しずつ意識していけるとよいですね。
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