小学生の勉強、どれくらいできたらいいの?【中学受験をしない場合】

先日、浜松こども館で「東大卒講師が教える!効果的な勉強のやり方」講座を開催しました。

その中で保護者の方から、「小学生の段階でどの程度勉強ができたら良いのかわからない」「中学受験をする予定がないので、余計にわからない」というご質問をいただきました。このようなご質問はこれまでにも何回かいただいたことがあるので、私の考えを記したいと思います。

 

学校のカラーテストの得点をチェック!

指標の一つとして、学校のカラーテストの点数を見ていただくと良いと思います。単元が終わるとカラーテストが行われますが、そこで常に9割~満点が取れることをまずは目指しましょう。

カラーテストでは、ひねりがない基本的な問題が出題されますので、確実に点数を取りたいところです。

中学校の定期テストは、小学校のカラーテストと比べてはるかに難しいです。小学校のカラーテストで点数が取れない場合は、中学校でも行き詰まる可能性がありますので、対策が必要です。

小学校のカラーテストで9割取れない場合は、教科書準拠の教科書ワークに取り組むようにしましょう。毎日コツコツ教科書ワークに取り組み、テスト前に該当単元のページを解き終え、間違えた問題の解き直しまでできればとても良いです。そうすれば理解が深まり、カラーテストの点数も上がってくるはずです。

 

時間を置いて理解度を確認する

カラーテストで9割~満点を取れていても、油断は禁物です。その単元が終わってすぐは内容を覚えていても、時間が経つと忘れてしまうことがあります。

中学校に上がって、小学校で習った漢字が書けない、分数・小数の計算が正しくできない......というような子が少なくありません。「当時のカラーテストはできていたのに...」とおっしゃる保護者の方をたくさん見てきました。

前の学年、前の学期の復習をしたり、あえて時間を置いて学習に取り組むことはとても効果的です。忘れてしまっていたり、理解が曖昧だったりする部分が浮き彫りになり、復習することでより理解が深まります。

無料で使用できる学習プリントもたくさんありますので、ぜひ印刷して取り組んでみてください。

happylilac.net

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難問が解ける必要はない!

中学受験をしないのであれば、難問を解ける必要はありません。なぜなら、中学受験で出題される問題と、高校・大学受験で出題される問題は全く性質が異なるからです。

中学受験ではひらめきが必要な難問が出題されることが比較的多いですが、高校・大学受験では基礎の延長上にある応用問題が出題されます。

高校・大学受験を見据えると、ひらめきが必要な難問が解けることよりも、基礎をしっかり固めておくこと、学習習慣をつけておくことの方がよほど大切です。

具体的には、くもんの小学ドリル、学研の毎日のドリルがお子様一人で9割以上解ければ良いと思います。

www.kumonshuppan.com

ieben.gakken.jp

くもんのドリルや学研の毎日のドリルがほぼ全問正解で、もう少し応用力をつけたいという場合は、Z会グレードアップ問題集に取り組むのがおすすめです。

 

www.zkai.co.jp

中学受験特有の難問ではなく、高校・大学受験につながるようなベーシックな良問が掲載されているので、非常に良いトレーニングになるはずです。

お子様の学習状況をチェックして、ぜひ必要な学習に取り組んでみてくださいね。

 

家庭学習・教育のコンサルティングを実施しております。お子様に合った教材や学習法のご提案,進路設計・志望校・習い事選び,声掛け・接し方等,家庭教育に関するアドバイスを行います。目標設定→計画立案・実行→改善→振り返りという学習PDCAサイクルをお子様自身で回せるよう,学習サポ―トも行っております。

ご興味がある方は,下記リンクをご覧くださいませ。

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