子どもに目的意識を持たせる方法

生活面や学習面で,子どもに目的意識を持たせることは,とても大切です。どうなりたいからその作業や課題に取り組んでいるのか,いつまでにどうなっているのが理想なのか,子どもに理解してもらいましょう。目的意識があるかどうかで,取り組み方や吸収率が大きく変わってくるためです。

子どもに目的意識を持ってもらうために,私の教室では,次のようなメモを用いて,授業計画や目標を共有しています。

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このような形で長期・中期計画を見える化すると,子どもは「半年後にはこうなれるんだ!」「だから今回も頑張ろう!」と自ら目的意識を持ち,一回一回の授業を集中して受講するようになります。

毎回先生から「今日はこれをやるよ」と課題を与えられる形式では,長期的な目標から逆算し,子ども自身で目的意識を持って授業を受けることは難しいかもしれません。

また,なぜその課題に取り組むのか,子ども自身に納得してもらうことも肝要です。特に子どもが嫌いなことや苦手なことについては,その取り組みの目的や必要性を理解してもらえるかどうかが,重要なポイントになります。

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まずは理由を説明して取り組んでもらう→「できる」「分かる」「楽しい」という経験を積み重ねを通じて,少しずつ苦手を克服してもらいましょう。

 日々の学習について,親が「1日2ページやりなさい」「今日はこれをやりなさい」と指示していないでしょうか。「なぜこの勉強をやらないといけないのかな?」「このドリルはいつまでに終わらせるのがいいかな?」「じゃあ1日何ページ進めるといいかな?」と子どもに目的意識を持たせる声かけを,ぜひ心がけてみてください。