「塾では『わかった!』と言って帰ってくるのに、家でもう一度解かせるとできません。」このようなご相談をいただくことがあります。
「それなら塾に行っている意味がないのでは?」と心配になる保護者の方もいらっしゃると思います。しかし、これは決して珍しいことではありません。
「わかる」と「自分で解ける」は違う
先生から説明を聞いて、「なるほど、そういうことか!」と理解することと、何も見ずに一人で問題を解けることは別です。
説明を聞いているときには、先生が考え方の道筋を示してくれています。
一方、自宅で一人で問題を解くときには、「まず何を考えるのか」「どの公式を使うのか」「次に何をすればよいのか」というところから、すべて自分で考えなくてはいけません。
ここに大きな違いがあります。
授業中に「自分でまとめる」
私は、このような生徒さんには授業中に自分でノートをまとめてもらうことがあります。
先生がきれいにまとめたものを書き写すだけではありません。
「この問題を家でもう一度解くとしたら、何を覚えておけばいい?」と考えながら、自分の言葉でポイントを書いてもらいます。人から説明された内容を、自分で整理し直すことが大切です。

授業の後にもう一度解いてみる
そして、授業中に理解できた問題ほど、自宅でもう一度解いてみてください。そのとき、すぐにノートを見るのではなく、まずは何も見ずに挑戦します。
解ければ、かなり定着しています。解けなければ、「どこまでは覚えていた?」「何が分からなくなった?」と確認します。そしてノートや解説を確認して、もう一度自力で解いてみます。
「忘れる前提」で勉強する
一度説明を聞いただけで、すべてを完璧に覚えられる人はほとんどいません。大切なのは、「授業で分かったから終わり」にしないことです。
授業で理解する。→自分で解いてみる。→分からなくなる。→もう一度確認する。→自力で解けるようになる。
この繰り返しによって、初めて「分かった」が「できる」に変わっていきます。
塾で「わかった!」と言っていたのに家で解けなかったとしても、そこでがっかりする必要はありません。むしろ、そこからが本当の勉強です。
「分かった」で終わらず、「一人でできる」まで持っていく。この習慣をぜひ身につけてほしいと思います。
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