日記を付けても書く力は高まらない!?

子どもが書くことが苦手な場合,保護者の方が良かれと思って日記を付けさせることがあるようです。しかし,日記を付けさせても書く力は高まらないかもしれません。

① 何を書いて良いか分からないから

通常の課題ではテーマが与えられており,そのテーマに沿って文章を書くことになりますが,日記は何を書いても構いません。子どもが「日記を書きたい!」と希望している場合は良いですが,あまり乗り気でない場合,「何を書いて良いか分からない」と困ってしまいます。苦手意識がますます大きくなってしまう可能性があります。

② 添削・指導が難しいから

より良い文章にするためには,添削を受け,伝わりづらい部分を修正したり,新しい語彙・表現を学んだりする必要があります。

通常の課題であれば,問題で問われていることにきちんと答えられているか,テーマに沿った意見・経験を述べられているかなど,明確な採点基準があります。しかし,日記は基本的に何を書いても良いので,添削や指導が難しくなります。

「今日は遊園地に行って楽しかったです。また行きたいです。」と子どもが書いても,決して間違いではなく,文章表現も正しいので,指摘してこれ以上良くすることは難しいでしょう。

これが「『働く』とは社会に出て仕事をすることだけではなく,部活動や家での手伝いも含まれます。あなたにとって『働く』とはどういう意味か。自身の経験を挙げながら書きなさい。」という問いならどうでしょうか。

「働く」という意味の自分なりの定義,そう考える理由,そう考えるに至った自身の経験を答案に含められていない場合,基準を満たせていないので,やり直しが発生します。添削・指導を受けて,もう一度考え直す→文章をブラッシュアップしていくことができるのです。

日記の場合はこれが難しく,書きっぱなしになりやすいので,書く力が向上しにくいです。

③ 作文・小論文とは書き方が異なるから

学校や社会で一般的に求められる「書く力」は,「主張・結論→その理由→具体的なエピソード(自身の経験など)」というように筋道立てて文章を作成できる力のことです。

一方,日記や感想文では,このような論理性は求められず,感性の赴くままに文章を書いて構いません。

したがって,日記をたくさん書いても,学校のレポートや入試の作文・小論文は上達しない可能性が高いです。

 

以上のような理由から,子どもの書く力を高めるためには,日記を付けさせるよりも,国語問題集に取り組んでもらうことをおすすめします。

★おすすめの国語問題集は以下の記事でご紹介しています。

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「自由に文章を作成する力を高めてほしい」「楽しみながら取り組んでほしい」という場合は,日記よりもブログやSNSがおすすめです。子どもが好きなテーマで発信することができ,読者やフォロワーが増えていくのも励みになります。「どうやったらもっと伝わりやすい文章になるかな?」「どんな内容にしたら読者の方がもっと喜ぶかな?」と子ども自身で考え発信するため,書く力も高まりやすいです。

水泳が好きな生徒さんがブログを始め,どうしたら速く泳げるようになるかという記事を書いたり,大会の結果を共有したり,とても楽しんで取り組まれています。ゲーム好きな子はゲームの攻略法などについて発信したりするのも良いと思います。

ぜひお子様に合った学習法や媒体を選びましょう!

 

★インスタグラム始めました!自ら考え行動し人生を切り拓ける子を育てるための家庭教育のノウハウをお伝えしています。

 東大卒業生が教える!効果的な家庭教育(@tada.yoshie) • Instagram写真と動画 

 

★勉強のやり方,成果が出る学習法について,セミナーを開催しています。

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