勉強ができるようにならない子の特徴として,「言動が一致しない」ということが挙げられます。
最近,このようなことがありました。中学1年生の生徒さんが,初めての定期テストを受け,自分で決めた目標得点に届かず,悔し涙を流しました。目標得点に届かなかった原因は明白でした。
- テスト1週間前からは頑張っていたが,その前はきちんと勉強していなかった。
- 言われた宿題をやってこないことが続いていた。
- 丸付け・やり直しをせずに,やりっ放しにしていた。
- 丸付け・やり直しをするように言われてもやらなかった。
このようなことについて,保護者様を交えて話し合い,今後改善していこうと決めました。生徒さんも「今度こそ頑張る!」「目標得点に届くよう,今回の反省点を生かして,勉強のやり方を改善する!」とおっしゃっていました。
しかし,その矢先に,また上記のような効果的ではない勉強法を行っていました。答えを写して全部〇を付けたり,定期テスト後の悔し涙から1週間も経っていないのに,反省点を全く生かせておらず,「あの悔し涙は何だったんだ!」と保護者様もおっしゃっていました。
この生徒さんのように,言動が一致していない子は意外と多くいます。
- 「勉強ができるようになりたい!」と言いながら,勉強しない。
- 「テストの点数を上げたい!」と言いながら,苦手な問題を避け,できる問題ばかりやる。=点数を上げるためには,今できないものを,できるようにすることが大切です。
- 「東大に行きたいんです!」と言いながら,自分が好きな教科・範囲だけやる。入試に必要な教科であっても,自分がやりたくないものは避ける。
- 「今日から心を入れ替えて頑張ります!」と言いながら,「ここ最近ちょっと忙しいんで時間ができたらやります」とタスクを後回しにする。
言動が一致しないと,勉強はできるようになりません。言葉では何とでも言えますが,大事なのは行動=実際に勉強したかどうかです。(私は生徒さんのやる気を判断するときに,言葉ではなく,行動を見るようにしています。)
勉強が本当にできるようになりたいのであれば,とにかく行動=勉強するしかありません。そして,試行錯誤しながら,勉強のやり方を良くしていくことも大切です。このような積み重ねで,必ず勉強ができるようになりますよ。
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