『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(ジュリア・キャメロン著/サンマーク出版)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
自信喪失を克服するために
「アーティストとしての自信喪失を克服するためには、何をすべきでしょう?」という質問に対し,本書では次のように書かれています。
必要なのは、自信喪失を克服することではありません。自信喪失を歩むことなのです。「真のアーティスト」は自分を疑うことはないと多くの人が信じています。実際には、アーティストは疑いをもって生き,とにかく仕事をすることを学んだ人たちなのです。〔……〕あなたは自分の「過ち」を学習の一部として尊重することを学ぶようになるでしょう。
創造性を養うためには,失敗したり自信喪失を経験したりしながらも,そこから学び,創造活動を続けることが大切なのです。
過保護は子どもの創造性を低下させる
親が子どもの代わりにやってあげる過保護な教育は,子どもの失敗する機会を奪います。子どもは失敗から学び,成長していくことができません。このことは最近スタンドエフエムでもお話ししました。
確かに子どもが失敗するのは,短期的に見ると「かわいそう」かもしれません。しかし,失敗から学び,思考力や創造力を養えない方が長期的に見て「かわいそう」なので,ぜひ何事もなるべく子どもに任せていきましょう。
子どもたち自身で試行錯誤して成長してもらうために,教室のYouTubeチャンネル「Terakデジタルものづくりラボ」の企画・運営は全て子どもたちに任せています。
視聴回数の伸び,プレゼンテーションのやり方,コンテンツ・作品の質を子どもたち自身で振り返って「こうした方がいいかな?」「今回は良くなかったな~」「次はこうしよう!」と試行錯誤しています。時には失敗しながら学び,アイデアが出てこない期間も経験したりしながら,一人一人が成長しています。チャンネルの企画・運営を子どもたちに任せて良かったなと思っています。
子どもの創造力を養うために,ぜひご家庭でもなるべく子どもに任せてみてもらえればと思います。