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『トヨタの問題解決』から教育を考える③「英語力のみではグローバル人材になれない」

家庭教育 教育理論 教育者育成 書評 進路設計

グローバルに活躍するためには問題解決力が必要

トヨタの問題解決』に次のような記述があります。

最近では,英語を社内公用語にする先進的な会社も増えていて,英語を話せる人材が重宝される傾向にあります。しかし,いくら英語が話せてもグローバル化が進む現代では,それが当たり前で,世界のビジネスマンと伍していくには,英語以外の能力が必要になります。

そのひとつが問題を解決する力であり,考え抜く力ではないでしょうか。

 英語ができるだけの人は社会で活躍できない

英語を使って仕事をする場合,英語はあくまでツールでしかありません。英語を使ってどんな仕事をするかの方がはるかに重要です。(英語ができるだけでは,翻訳ツールに取って代わられてしまいます。)

仕事をして社会で活躍するには,問題解決力や考え抜く力が必要です。まずは理想を設定すること,そしてどうやったら現状が理想に近づくかを常に考えること――この思考法が身に付いていないと,自分のやりたい仕事に就くことはできません。たとえ仕事をしたとしても問題を放置してしまうので,会社や社会に対して価値を発揮できません。(問題解決力・理想を実現する力の重要性については,以下関連記事をご覧ください。)

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すなわち,いくら英語ができたとしても,問題解決力や考え抜く力が低ければ,社会で活躍できる人材にはなり得ないのです。

実際,私の身の周りの「英語だけできる人」は,就職に失敗したり,自分のやりたい仕事が分からずニートになったり,社会で価値を発揮できていません。

問題解決力があれば英語力も身に付く

「英語ができるようになりたい!」という理想を掲げ,現状を理想に近づける対策を筋道立てて考え実行できれば,英語力は向上します。問題解決力さえ高ければ,幼いころから英語を習っていなくても,学校や仕事で必要になったときに,すなわち自身で「英語ができるようになりたい!」と心底思えたときに,すぐに習得することができるのです。

効果的な教育の順序

以上のことを考慮すると,教育の順序として,「英語ができるようになること」を目標に掲げ,幼少期から詰め込み式学習をさせるのではなく,まずは子供の問題解決力や考え抜く力を高めた方が効果的であることが分かります。

幼少期の英語教育に関する意見

早期英語教育自体を否定するつもりはありません。英語に触れる機会を与え,子供の興味を引き出す目的であれば,有効であると思います。

 一方,「英語ができるようになってほしい」「これからの時代,英語力が必要だ」「幼いころから英語を学んでいなければ英語ができるようにならない」「うちの子は理解が遅いから,早い年齢から英語を習わせないと」という考えから早期英語教育に取り組んでいる場合は,少し違う角度から考え直していただきたいです。

英語だけできても社会で活躍できないこと,問題解決力を高めてから英語を学んだ方がはるかに習得スピードが速いこと(問題解決力がないのに英語を学んでも,同じ間違いを繰り返すため,なかなか習得できません),社会で生きていく上で問題解決力は必須であることを思い出してください。

将来,子供が社会で活躍するためには,問題解決能力を高めることが非常に重要なのです。

 

 

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