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『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育⑥「将来を見据えた教育ができているか確かめる方法」

家庭教育 教育理論 教育者育成 書評 進路設計

長期的な視野を持つことの重要性

ユダヤ式Why思考法』では,別の次元から物事を見ること,その一つとして長期的視点で物事を見ることの重要性が述べられています。

現状はこうだが,1年後,2年後,さらに10年後や20年後,50年後,100年後はどうか考えてみる。そこから現状を振り返ってみると,現状の捉え方が変わるものだ。〔......〕

時代が変われば常識も社会のしくみも変わる。〔......〕

呪縛や思い込みから自分自身を解放し,無限に広がる可能性を見出すためのひとつの有効な手段が,長期的な視点で物事を見ることなのだ。

長期的な視野から家庭教育を考える

教育に当てはめて考えていきましょう。次の問いに沿って考察を行っていただくことで,長期的な視野から家庭教育を実施できているかを確認することができます。

  1. お子様が成人し,社会人として活躍する10年後,20年後,30年後の社会はどのようになっているでしょうか
  2. お子様が1.で答えたような10年後,20年後,30年後の社会で活躍するためにはどのような能力やスキルが必要でしょうか
  3. 現在行っている家庭教育を続けることで,お子様は2.のような能力やスキルを持った理想の大人に育つでしょうか

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

  1. 10年後,20年後,30年後の社会では,大企業がいつ潰れるか分からない,公務員・国家資格制度がいつ崩壊するか分からないという風潮がますます強くなっているでしょう。いつリストラに遭うかも分かりません。日本という国が無くなっているかもしれません。良い学校を出て,大企業に就職する・公務員になること=安心な人生という時代ではなくなっているでしょう(詳細は以下の記事をご覧ください)。blog.terak.jp
  2. 10年後,20年後,30年後の社会で活躍するには,大企業が潰れても,リストラに遭っても,公務員・国家資格制度が崩壊しても,自力で稼げる・食べていける力を付けておく必要があります。他人から与えられた仕事しかできない,企業や制度にしがみつく生き方しかできなければ,今後の社会を生き抜くことは難しいかもしれません。国家や社会,企業,上司,親による保護がなくても,自分で考えて行動できるようになることが,これからの時代ますます重要になってきます。常に「どうなりたい」という理想を自身で掲げ,現状を理想に近づけられる力を持っていれば,どのような時代でも生き抜いていくことができます(詳細は以下の記事をご覧ください)blog.terak.jp

     ※ちなみに「英語ができる」という能力・スキルを挙げた方は以下の記事をご覧ください。

    blog.terak.jp

  3. 現在の家庭教育を続けることで,お子様の「自分で考え行動する力」「自身で理想や目標を設定する力」「現状を理想に近づける力」は高まるでしょうか。例えば「~しなさい」と指示を出す,親の理想・価値観を押し付ける,出来ないからといって代わりにやってあげる教育を行っている場合,これらの力は高まりません。子供を信じてまずは任せてみる,時には失敗を経験させ学ばせる/しかし本当に子供が悩んでいる時には親がサポートする,子供の意見を尊重する/しかし甘えには厳正に対処する――将来を見据えた効果的な接し方・声掛けによって,お子様の「自分で考え行動する力」「自身で理想や目標を設定する力」「現状を理想に近づける力」を高めることができます

短期的視野だけでは,長期的目標を達成できない

短期的な視野が過保護を生み出す

事業活動をしていて,目先の提出物やテスト,成績表に囚われて,親が子供を過剰に保護する教育を実施している親が本当に多いと感じます。

親が代わりにやってあげたから出来た宿題,得られた高得点・良い成績にどれくらい価値があるのでしょうか。付きっきりで勉強を教えてもらう,周りに言われた通り勉強を続け良い学校に入る,大企業に就職する/公務員になることで,本当に子供は幸せな人生を歩めるのでしょうか。

親や周囲の大人が過剰にサポートし続ける教育を行っていると,子供自らが考え行動し,時には失敗して学んでいくことができません。例え勉強が出来るようになったとしても,社会に出てから本人がとても苦労します。やりたい仕事が見つからない,社会で上手くやっていけない等の問題が発生する可能性が高くなります。学歴があったとしても,ニートになる可能性も高まります(詳細は以下の記事をご覧ください)

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期限内に提出物を出せる,良い成績が取れる,良い学校に入れる――過保護教育は短期的には効果があるように見えるかもしれませんが,長期的な視野から考えるとゴール達成から遠ざかる教育であると言えます。また日本の未来を考えたとき,人材育成の観点からも,ニートや指示待ち人間を生み出すような過保護教育を減らしていく必要があると常々感じています。

「明日の提出物」「次のテスト」「今学期の成績表」「1年後の受験」など短期的視野から教育を行うのではなく,「10年後,20年後,30年後,お子様にどうなっていてほしいか」という長期的視野から,どのような教育が効果的かをお考えいただきたいと思います

 

 

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