親の自己肯定感の低さは子どもに影響する

子どもは家庭で多くの時間を過ごすため,親の考え方は子どもに大きな影響を与えます

親の考え方がポジティブである場合,子どもへの声掛けもポジティブになるため,子どももポジティブになります。逆にネガティブな考えが強い場合,子どももネガティブになります。

最近,「自己肯定感」という言葉をよく耳にしますが,子どもの自己肯定感を高めるためには,親の自己肯定感を高めるのが一番だと思います。

親の自己肯定感が低いために,子どもの自己肯定感も低くなってしまうケースをこれまで多く見てきました。親の自己肯定感が低いと,どのような家庭教育をしてしまうのでしょうか。

① 褒め言葉を受け取れない

「こういう部分が良いですね」「ここができるようになりましたね」などと褒めても,自己肯定感が低い親は言葉通りに受け取ることができません

「先生は授業料がほしいからそう言っているんだ」「辞められたら困るからなんだ」と,ひねくれた解釈をします。そして,子どもにもそれを伝えます。そうすると,子どもも疑心暗鬼になってしまいます。

親も子どもも「頑張っても報われない」という気持ちが強くなり(実際には周りは認めているのですが親と子ども自身が信じられない),途中で物事を放棄したり,やり抜くことが難しくなります

② 「見捨てられるよ!」と言う

「これができないと先生に見捨てられるよ!」などと子どもに言う親がいますが,「何かができないと見捨てられる」という発想は自己肯定感が低い証拠です。自分自身の価値を自分で認められていないということです。

たとえ何かできないことがあっても,その人の存在自体に価値があります。その人なりに努力しているのに,「○○ができないから」と言って見捨てる人がいるとすれば,その方が問題だと思うのは私だけでしょうか......?

「○○ができないと見捨てられるよ」という声掛けは,「○○ができないあなたには価値がない」「あなたの存在には価値がない」と言っているようなものです。このような声掛けをされた子どもは,自己肯定感が低くなるでしょう。

③ 行動を起こせない

「○○してみましょう」とアドバイスしても,自己肯定感が低い親は「それは先生だからできたんですよね」「うちは出来が悪いから無理です」と言って,やる前から諦めてしまいます。

行動を起こさなければ,現状は良くなりません。せっかく変われるチャンスがあるのに,「自分には無理だから」「うちの子にはできないから」と言い訳して,行動に移さなければ,親も子も自己肯定感が低いまま停滞してしまいます。

人間の生まれ持った能力には大差がなく,単純に経験や行動量の差から,違いが生まれると私は思っています。

私もこれまで悪い成績を取ったり,挫折したり,たくさんの失敗をしてきました。行動やチャレンジをした分,失敗も増えますが,そこから学んだことは人生の大きな糧となります。特に年齢が小さいうちにたくさん失敗しておけば,その後の人生に行かせるので,チャレンジしないと逆にもったいないと思います!

①~③のような家庭教育をしていないか,ぜひ振り返って見てくださいね!

 

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