親自身が自己肯定感を高めよう

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 子どものために親の自己肯定感を高める

子どもは親を手本とするため,子どもの自己肯定感を高める努力をすると同時に,親自身が自己肯定感を高めることが大事です。自己肯定感が低くストレスを抱えた幸福度の低い親の場合,そのような姿は子どもに伝染してしまいます。

 しかし,頑張るお母さんは自分自身に厳しすぎたり,完璧主義になったりして,大きなストレスを抱え込んでしまうことも少なくありません。母親につきまとう不安の正体について,本書では次のように書かれています。

【母親につきまとう不安の正体】

①「自分のために時間を使ってはいけない」という強迫感

②「自分はきちんとやれていないのではないか」という自信のなさ

③「もっともっとやれるはずだ」という焦燥感

④「皆と同じにやれているか」という不安

⑤「私は誰?」という自己喪失感

 「完璧」を目指すことをやめる

母親自身が人生や子育てを楽しむことなく,自分自身にダメ出しをしている状態では,子どもと楽しく接することなどできないと気づいた筆者は,「完璧」を目指すことをやめたそうです。

100点満点ではなく、80点で十分!心からそう思えるようになりました。100点の日はないことがほとんど。だからほぼ毎日のように「だめだなあ」と思っていたのが、80点なら達成できる日がたくさんあって、そんなたくさんの達成感と自信は私の自己肯定感を確実に高めてくれたのです。

母親自身の「やることリスト」を見直して,「本当にやらなければいけないこと」のみに絞ることも効果的です。

やらないというのは、「失敗」でも「負け」でも「怠け」でもなく、立派な選択肢です。やらない代わりに何をするのか、それが明確なら問題ないのです。

保護者セミナー等で効果的な声掛け・接し方をご紹介すると,真面目なお母さんほど,「全部やろう!」と頑張ってくださいます。しかし,一気に全てやろうとすると,子どもへの指摘が多くなり,お母さんにもストレスがかかってしまいます。「まずはできそうなことを1つか2つ実践してみてください」「優先順位を付けて,優先度の高いもののみ取り組んでください」といつもお話ししています。

お母さんの心の余裕,子育てを楽しむことをぜひ大切にしてほしいと思います。

 

blog.terak.jp

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