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『トヨタの問題解決』から教育を考える②「問題がない親こそ問題」

「問題がない」が最大の問題である

トヨタの問題解決』にこのような表現があります。問題を認識できていれば,解決に向け対策を立てられますが,問題を認識できていない状態ではいかなる改善も期待できません。

困らんやつほど,困ったやつはいない

本書では,このような言い換えもされています。

問題発見は解決への第一歩

家庭教育に当てはめて考えてみましょう。

子供の問題や行き詰っている原因について説明すると,途端に後ろ向きになる,問題を見ようとしない親が多いです。心情的には理解できますが,問題をはっきりさせなければ,対策を立てることができません。どこで子供が行き詰っているのか,なぜ成績が伸びないのか,なぜ勉強に興味を持てないのか,なぜ他人の言うことに耳を傾けられないのか…...問題や原因を明確にすることで,初めて今後のアクションを割り出すことができます。問題を放置しておいて,現状が改善されることはあり得ません

お子様の現状を少しでも早く改善するため,弊社では問題が明確になればすぐに保護者様と連絡を取り,対策をお伝えするようにしています。

問題が把握できない親こそ問題

子供の抱える問題を説明しても,「うちはそんなことないです」と聞き入れる姿勢を持たない親もいます。

「お子様にはこのような思考の癖があるため,学習のコツが掴めず行き詰っています。このような対策をご家庭で実行してください」とお伝えしても,「すでに気を付けています」「うちの子は勉強に対してやる気があるので,大丈夫です」と答える保護者様がいらっしゃいます。

問題を把握できない原因

親が自身や子供の抱える問題を把握できない理由として,主観が邪魔をして客観的な考察ができていないことが挙げられます。考察の対象が自己に近いほど,感情が入りやすくなります。「子供への接し方に気を付けているつもり」「うちの子はやる気があるはず」など思い込みが強くなりがちです。

問題を把握し解決するために必要なこと

感情を排して論理的に考える必要があります。具体的には,以下の取り組みが有効です。

 (1)体系的に知識・思考法を学ぶ

物事の全体像が見えていないと,視野・思考の幅が狭くなり,感情に左右されやすくなります。知識・手法を体系的に学ぶことで,広い視野で論理的に物事を考えられるようになります

弊社では保護者様向けトレーニングを開催し,自律した人を育てるための家庭教育法を体系的にお伝えしています。「うちの家庭教育には問題がない」「子供にもやる気があって頑張っている」とおっしゃっていた保護者様も,知識や考え方を一通り学んだ後には,「やっているつもりになっていたが,実は効果的な家庭教育法を実践できていなかった」「子供は『やる気がある』と言っているが,実はきちんと勉強できていないことに気づいた」とおっしゃることが多いです。トレーニング受講を通じて視野が広がり,問題把握に繋がるケースが少なくありません。

知識を習得する,視野を広げるために,ご自身で育児・教育に関する書籍や雑誌を読み,理論を学ぶこともおすすめです。

(2)時間をかけて思考法を変える

 これまで論理的なものの見方をしてこなかった場合,思考法を習得するにはかなり時間がかかります。1~2回手法を学ぶ,勉強会に参加したからといって,これまでの考え方やものの見方を変えることは不可能です。

弊社では,保護者様に最低5ヶ月間トレーニングにご参加いただいています。最初は受講の必要性を感じていなかったものの,4~5ヶ月目にご自身で問題を把握できるようになった→さらなる学習の必要性を感じ6ヶ月目以降も自発的にトレーニングを受講される保護者様が多いです。

 子供に対する接し方や声掛けを日々紙に書き出し,適宜振り返ることも効果的です。家庭教育やお子様の問題・改善点に気づく,新たな対策が思い浮かぶまで,教育理論の学習と日々の家庭教育の記録を継続してください。かなり時間がかかりますが,諦めないことが肝心です。

問題発見・解決には「冷静さ」と「根気」が必要

「問題を見たくない」という感情が強いと,本当に問題を把握することができなくなってしまいます。問題把握の重要性を認識し,解決に動こうとする冷静さが大切です。また問題把握・解決までに時間がかかっても,「そういうものだ」と割り切り,途中で投げ出さない,根気よく取り組む姿勢も重要です。

今,あなたは解決すべき問題を抱えていますか。「問題がない」と言う人も,実は問題を抱えているのに認識できていないだけかもしれません。日々の生活や家庭教育を冷静に,かつ根気よく振り返り,本当に問題がないか今一度確認してほしいと思います。

 

 

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