『本物の家庭学習』から学ぶ家庭教育①~小学校の通知表は当てにならない

『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)をもとに,効果的な家庭教育について探ります。

小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習

小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習

 

「中学校に入って成績が伸びないんです」「小学校のときは問題が無かったのに……」「小学校の通知表はごく普通だったのに,中学校に入ってから通知表が一気に悪くなってしまいました」という相談をよく受けます。

しかし,実際に指導して子どもの学習状況を見てみると,小学校の学習内容を理解し切れていないことが少なくありません。小学校で学ぶ計算や漢字など,基礎的な内容が定着していないと,中学校での学習で行き詰ってしまいます

小学校の通知表は当てにならない

相談された保護者の方は,子どもの通知表を見て,「授業に付いていけている」「この学習状況で問題ない」と判断していました。しかし,『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)で述べられているように,小学校の通知表は当てにならないことが多いです。

 学校では、学習を十分に理解できていなくても、通知表に「普通」という判定がつきます。〔……〕

通知表のつけ方は学校によっても、教師によってもばらつきがあります。〔……〕

たとえば30点だった子が、がんばって58点まで点数を上げたのに、基準を下回っているからといってCをつけると、やる気をなくしてしまうかもしれない。そういう思いからBをつけることもあります。

「とこかくもBはついているのだから、大丈夫」と親は安心してしまいます。その結果、知らぬ間にずいぶん遅れてしまっている……ということが多々あります。

通知表は、子どもの習熟度を確実に見られるものではないのです。

学校での小テストや実力テストをチェックする

子どもの理解度を確認するには,通知表ではなく,カラーテストや小テスト,実力テスト,問題を解いたノートを見るようにしましょう。どのような問題を間違えているか,どのような間違い方をしているか(単純なミスか,そもそも理解できていないのか),苦手な分野はどこかが一目で分かります。

苦手分野を把握して克服し,小学校の学習内容をマスターしておくことが,中学校の学習をスムーズに進めるためにとても大切です。小学生の子どもにはまだ難しい部分もあるので,テストやノートは親がこまめに確認し,「ここがちょっと苦手かな?」「今週末に一緒に復習しようか!」「夏休みに復習ドリルをやってみる?」などぜひ一緒に学習について話し合う時間を作りましょう。

 

 

 

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