『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)をもとに,効果的な家庭教育について探ります。
できるようになるまで繰り返し同じ問題を解く
「漢字がなかなか覚えられなくて困っています」「数学の問題が解けるようになりません」「他の子より習得が遅くて悩んでいます」という相談をよく受けます。
このような場合,繰り返しの学習が不足していることが多いです。すらすら解けるようになるまで,何回も,何十回も繰り返し同じ問題を解くことが大切です。習得するスピードは人によって違うので,できるようになるまで反復演習をしましょう。
『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)でも,同じページを何枚もコピーし,繰り返し学習することを推奨しています。
反復演習は達成感や自信に繋がる
プリントをコピーして繰り返し学習すると,解いたプリントがどんどん溜まってくるので,子どもの達成感にも繋がると本書では述べられています。私の教室では,次のような表を作成し,得点の記録も付けています。
このような表を作ると,学習の回数を重ねるごとに,得点が上がっていく様子が目に見えて分かります。満点になったら,よくできましたシールを貼ります。「だんだん得点が上がってきた」「次こそは満点を取りたい」と,子どものやる気を引き出すことができます。
同じ問題を繰り返し解くのは,地道な作業なので,「つまらない」「本当に意味があるの?」と感じるかもしれませんが,ぜひ工夫して楽しみながら取り組んでみてください。内容が定着してくると,すらすら問題を解けるようになり,「分かってきた!」「できるようになってきた!」と手ごたえを感じられるはずです。