『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)をもとに,効果的な家庭教育について探ります。
間違いを指摘すると怒りだす子どもについて,『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)では,次のように書かれています。
できないことを指摘されると、それ以上親の言うことを聞かなくなる子がいます。[……]間違えた直後は親に反抗して、「やらない!」と言っても、あとでこっそり間違えた問題をやり直す子もいます。こういう子はむしろ見込みがあります。「間違って悔しい」という思いや、「正解したい」というこだわりがあるからです。
子どもをほめることが大切
では,間違いを指摘すると怒る子ども,間違えそうな問題はやらない子どもには,どのように接すればいいのでしょうか。
本書では1日100回でもほめようと書かれています。正解することにこだわりがある子どもは,たくさんほめると自分からやるようになるそうです。
確かに私の教室でも,このような生徒さんには厳しい声掛けよりも,ほめ言葉の方が効果があります。
子どもの頑張りを認める
正解にこだわる姿勢は,行き過ぎると少し心配です。そこで私は,「正解することがゴールではない」「コツコツ努力すること自体が素晴らしい」ということも,伝えるようにしています。
学年が上がるにつれ,難しい問題,一筋縄ではいかない問題も増えてきます。その際,正解にあまりにこだわってしまうと,学習そのものが苦しくなってしまいます。「この問題,面白いな」「どうやって解くんだろう」「そういう考え方もあるんだな」と,楽しみながら取り組めるのが理想です。そのためには,ぜひ子どものじっくり考える姿勢をほめてあげましょう。
「毎日コツコツ頑張っているね」「一人でよくここまで考えたね」「できないことをできるようにするのが勉強だよ」「だから最初は間違えるものなんだよ」と繰り返し子どもに伝えていきましょう。