2015-01-01から1年間の記事一覧

『ビリギャル』から学ぶ自律教育②「子供の感情を利用しない」

子供に言うことを聞かせたいがあまり,子供を脅して恐怖心に訴えかける,不安をあおる,嘘を付いて怒りの感情を引き出す大人がいます。このような接し方は子供にどのような影響をもたらすのでしょうか。『ビリギャル』(『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40…

『ビリギャル』から学ぶ自律教育①「やってあげるのではなくきっかけを与える」

親が良かれと思ってやっていることでも,子供のためになっていないことがあります。例えば子供の疑問に答えてあげるとき,ある方法では子供の思考力を高めることができますが,別の方法では子供の思考力を奪い,親への依存度を高めてしまいます。『ビリギャ…

「なぜ勉強しないといけないの?」という問いに対する答え

「なぜ勉強しないといけないの?」「こんなこと覚えなくても生きていけるよ!勉強する必要なんてないよ!」と子供が言ったら何と答えますか。 小学生レベルの学習内容なら一般常識として身に付けておいた方が良いかもしれません。しかし,中学・高校レベルに…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育⑤「思い込みを捨てる」

さやかちゃん(ビリギャル)は幼い頃,どうにもならないことですぐ落ち込んだり,いじけたりする,友達のできない引っ込み思案な子だったそうです。しかし成長するにつれて,好奇心旺盛で友達の多い,明るい性格になっていきました。その原因は,ああちゃん…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育④「現状をありのままに受け入れること」

ビリギャルのような,「物事をぐんぐん吸収し成長できる子供」を育てるための家庭教育について紹介しています(参考:ビリギャル母(ああちゃん)の著書『ダメ親と呼ばれても学年ビリ3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話』)。今回のテーマは「現状…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育③「まず親が変わろうとすること」

子供の問題は親に原因があると考える 子供がグレても責めない 長男(ビリギャルの弟)は思春期に夜の街に出かけていく,暴れてガラスを割るなど,悪い方向に向かっていました。しかし,ああちゃんは決して長男を責めることはしませんでした。 子供は悪くない…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育②「過保護は絶対にNG」

ビリギャル母(ああちゃん)の家庭教育を紹介します。今回のテーマは「過保護は絶対にNG」です。 過保護は子どもへの攻撃である 過保護は子どもへの愛情ゆえではない ああちゃんは「親は,過保護にするのを愛情ゆえと勘違いしがちですが,本当は,自分の都合…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育①「いつでも子供の味方でいること」

ビリギャル母(ああちゃん)の著書『ダメ親と呼ばれても学年ビリ3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話』を取り上げます。 ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話 作者: ああちゃん,さやか(ビリギャル) 出版社/メ…

「良い学校を出て公務員になる」「大企業勤め」は教育のゴールではない

「子供に将来どのような大人になってほしいか」という問いに対して,「良い学校を出て公務員になってほしい」「大企業に入ってほしい」という答えがよく挙がります。理由を尋ねると「安定しているから」「潰れないから」という答えが返ってきます。そのよう…

『ビリギャル』の中で特に保護者の方に知っていただきたいこと

今回は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』(通称『ビリギャル』/坪田信貴著)を取り上げます。 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 作者: 坪田信貴 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・…

家庭教育や習い事の効果の見極め方

日常の子供の態度に対して,叱ったり,時には励ましたり,各家庭なりの対処をされていることと思います。「~しなさい!」と子供に指示したり,逆にあえて見守りに徹して声掛けしない場合もあるかもしれません。あなたの家庭教育は本当に効果的でしょうか。…

「~な大人になってほしい」と表現することが家庭教育改善の第一歩

日々,子供に対して各家庭なりの教育を実施されていることと思います。しかし「将来こうなってほしい」というゴールは明確でしょうか。子供を「理想の将来像」に近づけるためには,ゴールに結びついた家庭教育を実施することが重要です。親の気分・感情で子…

「悩み」をはっきりさせることの重要性

「この子は~も出来ない」「~が出来るようになってほしい」など,日常生活で子供に対し不満や要望を抱く場面は多々あるかもしれません。一度それらを全て紙に書き出すことをおすすめします。理由は3つあります。 (1)考えを深めるため 悩みを言語化・可視…

「塾に通っているから安心」という考えでは子供は変わらない

子供を塾に通わせているだけで,安心してしまう親が少なくありません。しかし子供が塾で過ごす時間は,一週間のうちせいぜい数時間です。自宅で過ごす時間の方が圧倒的に多いため,「子供が自宅でどのような時間を過ごすか」,ひいては「親が子供に上手く声…