目的のある成功した人生を送る指針となる「7つの習慣」。ティーンと保護者向けに書かれた『7つの習慣 ティーンズ』をもとに,自分の意志で人生を切り拓ける,社会で活躍できる子供の育て方について考えます。
今回のテーマは,第1の習慣「主体的になる」です。
「主体的である」とは?
主体的とはどのような状態を指すのでしょうか。
本書では,「主体的な人間」の反対語として「反応的な人間」が挙げられています。主体的な人間は,自分の行動に責任を持ち,事を自分で起こします。一方,反応的な人間は,すぐに何かを他人のせいにしたり,誰かが事を起こすのを待っています。例えば,反応的な子供は,次のような言動をとります。
・「勉強しなさい」「練習しなさい」と言われればやる
・「自分はここまでしかできないから」「こういう性格だから」「無理だ」と諦める
・「このままでいい」「自分にできることはない」と考える
・「先生のせいで~」「友達のせいで~」と物事を他人のせいにする
一方,主体的な子供は次のような言動が多いです。
・何も言われなくても自分から勉強や練習をする
・「もっと上手くなりたい!」「もっと出来るようになりたい!」と願う
・「こうしたらもっと良くなるのでは?」と自分で考え試してみる
・「先生が~だから」「友達が~だから」ではなく「自分が~だから」と考える
なぜ主体的になるのが大切か
そもそも,なぜ主体的になることが大切なのでしょうか。自分の身に起きることで,どうにもならないことは確かにあります。しかし,それに着目していても問題は解決しません。変えられる部分に着目し,自分の考え方・行動を変えていくことこそ,人生をコントロールする唯一の方法なのです。
〔......〕自分ではどうでもできないものに、時間とエネルギーを費やして心配しだしたら、どうなるでしょう?〔......〕まるで自分で犠牲者になったみたいな気分になるでしょう。他人にイライラして、他人の欠点(あなたにはどうにもできないもの)に文句ばかり言うとします。でもそれで、何かが解決するわけではありません。〔......〕あなたはあなた自身の人生の主役なのです。あなたが影響を与えることができることに集中しましょう。
このように,自分の意志で人生を切り拓いていくためには,主体的になることが大切なのです。
子供を主体的にする方法
子供を主体的にするには,どうすれば良いのでしょうか。以下のような,子供を反応的にしてしまう声掛け・接し方はNGなので注意しましょう。
×「勉強しなさい」「練習しなさい」と言う
×身の回りのことを何でもやってあげる
×子供が指示に従うからそれで良いと考える
×うちの子には向いていない・出来ないと決めつける
×子供が物事を他人のせいにしても,「先生のせいでかわいそうに」など思う
反対に,次のような家庭教育は,子供の主体性を高めます。
○子供自身で学習するように仕向ける
→学習意義を伝える,勉強する時間を約束しておく,成果に応じてご褒美をあげる......などお子様に合った方法を探しましょう
○子供が夢中になれることを探す
→子供が「もっと出来るようになりたい!」と思える対象を見つけましょう
○子供の可能性を信じて任せる,何でもやらせてみる
○他人のせいにしたときは指摘する
→「自分にできることはないのか」「次はどうすれば良いか」を子供に考えてもらう
お子様が自らの意志で人生を切り拓いていけるよう,ぜひ主体性を高める家庭教育を実施いただければと思います。
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