「7つの習慣」から学ぶ!社会で活躍できる子供の育て方~第3の習慣「一番大切なことを優先する」

目的のある成功した人生を送る指針となる「7つの習慣」。ティーンと保護者向けに書かれた『7つの習慣 ティーンズ』をもとに,自分の意志で人生を切り拓ける,社会で活躍できる子供の育て方について考えます。

7つの習慣ティーンズ【リニューアル版】

7つの習慣ティーンズ【リニューアル版】

 

今回のテーマは,第3の習慣「一番大切なことを優先する」です。 

時間管理と優先順位づけの重要性

人生は選択の連続です。毎日どのように時間を使うかも,自分で決めなくてはなりません。物事に優先順位を付けて,「人生の目的地」に辿り着けるような時間の使い方をすることが大切です。

今の子どもたちには、やらなければいけないことがたくさんあるのに、時間がありません。学校が終われば予習に宿題。明日の生物のテストに備えた勉強。友だちへのメールも外せない。その上、運動に犬の散歩。おまけに自分の部屋は散らかっている。どうすればいいのでしょう?

そこで第3の習慣「一番大切なことを優先する」の出番です。これは要するに、最初にやるべきことが最後ではなく最初に来るように、優先順位づけと時間のやりくりを学ぶことです。

重要性と緊急性で優先順位を付ける

本書では,時間の使い方を重要性と緊急性で分類する「時間管理のマトリックス」が紹介されています。(詳細は『7つの習慣 ティーンズ』184ページをご覧ください。)

重要性--あなたのミッション(使命)や目標の達成につながる一番重要なもの、一番大切なこと。

緊急性--すぐにやらなければならないこと、差し迫ったもの、すぐに対応しなければならないもの。

「重要性が高く,緊急性が高いもの」を最優先させない

一見,重要かつ緊急なものが一番大切に思えます。重要性・緊急性ともに高いものに時間を費やすとはどういうことでしょうか?教育の具体例を挙げてみます。

  • 受験合格のために,とりあえず勉強させる(差し迫っている受験さえ乗り切れれば良い,社会に出たときのことは考えない)
  • 計画なんて無駄。とりあえず目の前の勉強をこなす
  • 締切直前の宿題に取り組む
  • 明日に差し迫ったテストの勉強をする,一夜漬け

このように,重要性・緊急性ともに高いものを最優先させていると,どうなるでしょうか?「よりよく出来たはずなのに」と後悔が残る,成績は良くも悪くもない,燃え尽き症候群,行き当たりばったりなので将来の夢に向かって進んでいくことができない......という結果が待っているでしょう。

「一番大切なこと」は「重要性が高く,緊急性の低いもの」

実は「重要性が高く,緊急性の低いもの」が「一番大切なこと」です。

  • 将来の夢を明確にし,逆算的に進路を考える
  • 計画を立てて宿題やテスト勉強に取り組む
  • リラックスする時間を設け,より良い成果を残す

「重要性が高く,緊急性の低いもの」に時間を掛けると,自分の生活をコントロールで気,高い目標達成力を持つことができます。

「一番大切なこと」を優先させるために親がやるべきこと

「重要性・緊急性ともに高いもの」ばかりが目につき,「やりなさい!」と子供に強く声掛けする保護者の方も多いことと思います。「重要性・緊急性ともに高いもの」だけに着目するのではなく,ぜひ子供たちが「重要性が高く,緊急性の低いもの」を最優先できるようなアドバイス・接し方をしてみてください。

  • 「将来は何になりたいの?」「何が好きなの?」「どんなときが楽しい?」「こうすればその職業に就けるよ」と将来の夢や進路を描いてもらう
  • 「次のテストで何点取りたい?」「この復習はいつまでに終わらせたい?」「夏休みの宿題は1日何ページ進めれば期限までに終わるかな?」と一緒に計画を立てる
  • やるべきことが終わっていれば,子供が遊ぶこと・リラックスすることを許可する(「次の日の勉強を前もってやりなさい」「時間があるなら勉強しなさい」など言わない)

これらは緊急性が低く,親子共々,地道な努力が必要なので,後回しにしがちですが,「人生の目的地」に辿り着くために最も大切な取り組みです。ぜひトライしてみてください。

 

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