『究極の育て方』から学ぶ家庭教育①~親も一緒に勉強をする

『イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方』(小成富貴子 著/KKベストセラーズ)をもとに,国際社会で活躍できる,どこに出しても恥ずかしくない子どもの育て方を学びます。

イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方

イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方

 

「勉強しなさい」と言わない

子どもが勉強しないとき,どのように対処するのがよいのでしょうか。つい「勉強しなさい」と言ってしまう親も多いと思いますが,本書では次のように書かれています。

私は子どもが生まれる前から、将来子どもを持ったら「『勉強しなさい』と言わないようにしよう」と心に決めていました。実際、この言葉ほど子どものやる気を削ぐものはないと思います。

 私は母から一度も「勉強しなさい」と言われたことがなく、むしろそのおかげで自分から気持ちよく勉強に向かえたと感謝しています。ですから、自分の子どもにも同じように自発的に勉強に向かうようにしてあげたかったのです。

著者は,子どもの勉強がはかどっていなくても,決して「勉強しなさい」とは言わなかったそうです。代わりに子どもが進んで勉強する方法を考えていたといいます。

親も「一緒に」勉強する

子どものやる気が低いときや勉強をしないときに,一番効果的なのは,親も一緒に勉強することであると著者は述べています。

 「子どもが勉強しない」という相談は,私のもとによく持ち込まれますが,話を聞いてみると,親が子どものとなりでゲームをしたり,テレビを見たりしているケースが少なくありません。「なんで,ぼく/私だけ勉強しないといけないの?」「お母さん/お父さんは遊んでいるのに......するい!」と子どもに言われたことがあるという親もいました。

子どものとなりで,ぜひ親も読書や資格試験の勉強など,自分の勉強」をする姿勢を見せましょう。著者は次のように述べています。

「大人になっても勉強する」姿勢を見せることは「勉強しなさい」と言うよりも、はるかに説得力があったと思います。

また,宿題を親子で一緒に解いてみるのも,子どもにとってよい刺激となるでしょう。著者は,高校受験・大学受験の過去問を親子三人で解いていたといいます。

私の教室でも,生徒さん同士で同じ問題を解いてもらうことがありますが,「負けたくない!」「タイムアタック!」と言うなど,やる気を引き出すことができるようです。「勉強やりたくない」と言っていた生徒さんも,「もう一回バトルしたい!」「次こそは勝つ!」と競争心が刺激され,自然と勉強に取り組めるようになることが多いです。

「勉強しなさい」と言うだけでなく,ぜひ「子どもが自ら勉強する方法」を考え,実践するようにしましょう。

 

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