「うちの子、全然勉強しようとしなくて…」という悩みは多くの親が抱えています。でも、その背景には、「どう進めればいいかが分からない」「計画を立てるという発想がない」という子ども側の事情があるかもしれません。
実は、学習のやる気は「自分で決めたこと」に取り組むときに最も高まると言われています。そこで今回は、子どもが自分で学習計画を立てられるようになるために、親ができるサポート方法をご紹介します。
小さい頃は「今日はこれをやろうね」と親が声をかけることも多いでしょう。でも、ずっとそのままでは、自分で考える力が育ちません。
まずは一歩引いて、「今日は何を勉強する?」と子どもに決めさせる機会を増やしてみましょう。最初は失敗しても大丈夫。試行錯誤することが、自分で考える第一歩です。
2. 一緒に「今日のToDoリスト」を作ってみる
子どもと一緒に、紙やホワイトボードに「今日やることリスト」を書いてみましょう。
ポイントは、
- できそうな量にすること
- 終わったらチェックを入れること
- 親が管理しすぎないこと
達成感と視覚化によって、「自分で進められた!」という自信が育ちます。
3. 週1回「ふり返りタイム」を設ける
週末などに、「今週どうだった?」「来週はどうする?」とふり返る時間をつくりましょう。これは反省会ではなく、前向きな対話の場にします。
例:「火曜日は疲れてたのかな?じゃあ来週は水曜にゆるめの日を入れようか」
→ 子どもにとって“自分に合った学び方”を考える習慣になります。
4. 「完璧じゃなくてOK」を伝える
子どもが計画を立てようとしても、最初は上手くいきません。やらなかったことに目を向けるよりも、「やろうとしたこと自体がすごいね」と過程を認める声かけが大切です。
「計画倒れでも、また考え直せばいいんだ」と思える子は、失敗を恐れずにチャレンジできます。
5. 計画を立てたあとは“見守り役”に徹する
親としては「ちゃんとやってる?」と確認したくなるものですが、“あえて口を出さない”時間も必要です。
もちろん、困っていそうなときは助け舟を出してOK。でも基本は、「応援してるよ、信じてるよ」というスタンスが、子どもの自主性を引き出します。
おわりに
子どもが自分で学習計画を立てられるようになるには、時間と根気が必要です。でも、親が少し引いて、見守るスタンスに変わるだけで、子どもの自立はぐんと加速します。
「勉強しなさい」と言わなくても進んで学ぶ子どもへ。その第一歩は、「決める経験」を家庭で増やすことから始まります。
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