家庭で一番やってはいけないことは,子どもを勉強嫌いにさせること

家庭で一番やってはいけないことは,子どもを勉強嫌いにさせることだと思います。

学習習慣をつけるために,その子のレベルに合った難易度・量の勉強に取り組ませるのは良いですが,

  • 焦って先取り学習をさせる
  • 子どものレベルに合っていない難問に取り組ませる
  • できない問題があると叱る
  • 理解が遅いと親が感情的になる

というのは考えものです。

子どもによって成長のタイミングやスピードが異なります。特に小学校低学年だと個人差が非常に大きいです。上記のような家庭教育を行っても,どうにかなるものではありません。コツコツ学習を続ければ,伸びるタイミングが必ず来ます。

親が焦って子どもに合わない学習を無理にやらせた結果,子どもが勉強嫌いになってしまった......というご家庭をこれまで多く見てきました。

家庭で勉強に対してネガティブなイメージを植え付けられた子は,学習の吸収率が落ち,成果がなかなか出ません。なぜなら,次のような状態になってしまうからです。

  • 間違えると「叱られる!」「どうせ自分はダメなんだ!」と感情的になってしまい,冷静に解説を聞けない
  • 委縮した状態で学習しているため,吸収率が悪い:リラックスして自発的に考えたほうが,知識や考え方が身につきやすいです。
  • 間違えるのが怖いため,自分が100%できる簡単な問題にしか取り組めない:応用問題にチャレンジできないため成長できません
  • 周りの目を気にして,手でノートを隠したり,何度も消しゴムで消したり,コソコソしながら問題を解く:問題を解くのに時間がかかりすぎてしまいます。

「勉強は楽しくない」「勉強をやりたくない」というように,ネガティブな考え方が勉強面だけにとどまればまだ良いですが,「自分は頭が悪いんだ」「だから勉強しても無駄だ」「また叱られる!」と自己否定に陥り,それが性格の一部となってしまう子が多いと感じています。

学習習慣を子どもにつけることはとても大切ですが,子どものレベルに合った難易度・量からスタートしましょう。1日あたり計算問題5問,学習時間10分でも構わないので,子どもが無理なく取り組める学習内容から始め,徐々にステップアップしていくのがポイントです。

半年,1年と継続していくうちに,取り組める問題のレベルが上がり,量も増えていきます。このような過程で,子どもも自信をつけていきます

保護者の方から「前より難しい問題もできるようになってきたね!」「前は10分しか集中できなかったけど,30分勉強できるようになったね!」などと良くなった点をほめていただけると,さらに子どもやる気を引き出すことができるでしょう。

 
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