先日,保護者の方の前で,子どもを叱らなければいけない場面がありました。
長年教室に通ってくれている中学1年生の生徒さん。
- 自分で決めた宿題にもかかわらず,数週間取り組めていない。
- 持ってくるはずの教材を忘れる。
- 「定期テストの範囲に入るからここは覚えておこう」と一緒に決めた範囲についても,小テストの勉強をしてこない。 etc
このようなあまり良くない状態が続いており,保護者の方にも相談しました。
保護者の方の前で,生徒さんが謝ってこられたので,「私に迷惑はかかっていないよ。」「せっかく教室に来てくれているのに,教材を持ってこなかったり,小テストの勉強や宿題をやってこなかったりしたら,授業がスムーズに進まないよね。それだと成果も出ないよ。」「授業時間を有効に使うためにも,約束はきちんと守ろう。一緒に決めた宿題や小テストの勉強を家でやってくることは大事だね。」と話しました。
その日,保護者の方から「先生の叱り方が素晴らしく,感銘を受けました。必要なポイントに絞って,的確にお話しされていたので尊敬します。」というメールをいただきました。
その保護者の方は,日ごろ不満に思っていることなども,ここぞとばかりにぶつけたり,過去のことと関連付けて怒ったりしていたそうです。
別の保護者の方からも,「私(親)の言うことは聞かないけど,先生の言うことは聞く」と言っていただくことが多いです。もちろん,親から直接叱るより,第三者から伝えたほうが,子どもも落ち着いて話を聞けるという側面もありますが,伝え方も大事だと思います。
色々なことを関連付けたり,過去のことを掘り返して叱ったり,お説教が長くなればなるほど,子どもは反発したり,聞く耳を持たなくなります。それよりも,なぜ良くないかという理由,今後どうすれば良いかという対策をシンプルに伝える方が,子どもの心に響きます。ぜひ家庭教育で意識していただけると幸いです。
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