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通信教育?学習塾?それとも家庭教師!?子供に合った習い事の選び方【後編】

家庭教育 教育理論 教育者育成 進路設計

前回,習い事を始める前・取捨選択する際に,ご家庭で実施した方が良いことをお伝えしました(詳細は以下の記事をご覧ください)。

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今回は,習い事の中でも特に通信教育,学習塾,家庭教師など,教育サービスの選び方についてご紹介したいと思います。

教育サービスの形態と内容

「塾」「学習支援」と一言で言っても,その形式や内容は様々です。今回は,現在主流となっている以下4つの教育サービスを扱います。まずはそれぞれの形態・内容を簡単にまとめてみます。

1.通信教育

教材が送られてきて,学習後,答案を提出する→先生が添削をして返すというスタイルです。あるいは解答集が送られてきて,親が丸付けをするという場合もあるかもしれません。

最近は動画を見て授業を受けたり,パソコンを通じて問題に答えたりする形式も増えていますが,これも通信教育に該当すると考えてください。

2.学習塾 集団指導塾

通信教育とは異なり,自宅で学習する形式ではなく,「通塾」という物理的な移動が発生します。

集団指導とは,先生一人が複数の生徒に対して一斉授業を行う形式を指します。カリキュラムや教材は塾で決められていることが多いです。

受験対策,学校授業のサポートなど,授業内容は塾・クラスによって異なります。公文や学研教室も集団指導塾に近いとお考えください。

3.学習塾 個別指導塾

個別指導とは,先生一人が生徒一人を指導するスタイルです。

生徒の理解度によって授業スピードを変えてくれるという特色があります。使用教材は,塾で用意されている複数の問題集の中から,その生徒さんに合ったものを選ぶことが多いです。

4.家庭教師

先生が生徒の自宅まで指導しに来る形式です。

授業内容・スピード,使用教材はかなり自由度が高いです。生徒・ご家庭のリクエストを聞いてくれたり,先生のおすすめを教えてくれたりします。

比較とそれぞれの特徴

様々な観点から,上記教育サービスを比較して,特徴を明確にしたいと思います。

1.授業のパーソナライズ度:子供に合った教育を受けられるか?

(高)← 家庭教師 > 個別指導塾 > 集団指導塾 > 通信教育 →(低)

  • 教材選び,授業内容・進め方について,家庭教師が一番自由度が高いです。一対一で対話しながら授業を行うので,先生が子供の様子を詳細に把握でき,また使用教材の制限もないためです。子供の理解度・学習状況に応じた授業を受けることができます
  • 塾や通信教育は,予め教材・カリキュラムが決められていることが多いです。特に集団指導塾や通信教育は,子供が理解している/理解していないに関係なく,どんどん授業が先に進んで行きます

2.先生の指導・アドバイス範囲:家庭教育・学習まで相談に乗ってもらえるか?

(広)← 家庭教師 > 個別指導塾 > 集団指導塾 > 通信教育 →(狭)

  • 自宅学習の仕方や学習状況に関する相談など,家庭教師が一番乗ってもらいやすいです。また先生が子供の様子を詳細に把握しているため,的確なアドバイスを得られる可能性が高いです。
  • 塾はカリキュラムを先に進めることを重視しており,個々の生徒のケアに注力していないことが多いです。特に集団指導の場合,先生の目が生徒一人一人まで行き届いていないことがあります。
  • 通信教育の場合,基本的に答案の添削結果しか得られません。子供の実情に応じた,詳しい学習相談対応は期待できないでしょう。

3.先生との関係性:先生からモチベーションを得られるか?

(密)← 家庭教師 > 個別指導塾 > 集団指導塾 > 通信教育 →(疎)

  • 家庭教師,個別指導塾は先生と生徒の距離が近く,何でも相談しやすい関係を築けることが多いです。生徒は学習面・生活面共に先生からアドバイスを得て,やる気を向上させることができます。
  • 先生対生徒が一対多である集団指導塾や,先生と生徒のやり取りの頻度が少ない/先生の授業動画を見たりするだけの通信教育では,相互コミュニケーションが発生しづらいため,先生と生徒の距離が縮まりにくいです。先生が生徒の学習面・生活面に与える影響は少ないです。

4.授業時間・場所の自由度:好きな時間に/場所で授業を受けられるか?

(高)← 通信教育 > 家庭教師 > 個別指導塾 > 集団指導塾 →(低)

  • 通信教育には,好きな場所・時間に授業を受けられるというメリットがあります。家庭教師も,先生が自宅まで来てくれるため,学習塾と比較して時間の融通が利きます。
  • 個別指導塾や集団指導塾の場合,決まった時間に塾まで行かなければいけません。授業時間以外に,行き帰りの時間も発生します。また個別指導塾は授業振替に応じてくれますが,集団指導塾では難しいでしょう。

5.料金

(低)← 通信教育 > 集団指導塾 > 個別指導塾 > 家庭教師 →(高)

  • 通信教育は先生の関与度が少ない分,料金が安くなります。先生にかかる手間や時間に応じて料金は高くなるので,家庭教師が最も高額になることが多いです。
  • 家庭教師は先生の学歴・経歴に応じて,料金が大きく異なります。仲介業者を介すか,個人契約をするか等,契約形態よっても,料金が変わってきます。

6.周囲と競い合う雰囲気

(高)← 集団指導塾 > 個別指導塾 > 家庭教師 > 通信教育 →(低)

  • (周囲と競い合う雰囲気が大切かどうかはここでは議論しませんが)集団指導塾では生徒数が多いため,必然的に周囲の様子が分かります。
  • 個別指導塾や家庭教師は先生対生徒が一対一なので,授業において他の生徒との関わりや競争はありませんが,先生と直接やり取りがある分,情報が入ってきやすいです。通信教育は先生との距離感があるため,先生に頼らず生徒自身で情報収集していく必要があります

通信教育・学習塾(個別/集団)・家庭教師のうち,結局どれがいいの!?

長々と各教育サービスの説明をしてきましたが,「結局どれがいいの!?」という疑問にお答えしたいと思います。

以下,お子様・ご家庭の状況別に,おすすめの教育サービスをご提案したいと思います。

1.お子様の成績が良い場合

基本的に,通信教育か集団指導塾がおすすめです。

大きく分けて,お子様が自発的に勉強する場合→通信教育,周りが言わないと勉強しない場合→集団指導塾が効果的です。

通信教育の場合は自宅で子供自身が教材を進める必要があるため,一方,集団指導塾の場合は「塾の授業」という学習環境の場が用意されるためです。

以下,さらに詳しい状況・要望別のおすすめをご紹介します。

① お金をあまりかけたくない→通信教育

教材が届けば子供が勝手に学習する,先生の添削結果も自分で理解して次に生かしていけるという場合は,通信教育で十分です。料金も安く抑えられます。

② 子供が部活・他の習い事などで忙しい→通信教育

子供一人で自宅学習できる,塾に通う時間がもったいないという場合,通信教育が最適です。教材を溜めずにペースよく学習できている,課題提出期限を守ることができる,答案で同じ間違いを繰り返していなければ,効果的に学習を進められているはずです。

③ 受験対策をしたい→通信教育・集団指導塾

通信教育でも,受験対策用・志望校別のものもあります。「受験対策=集団指導塾」と決めてしまわずに,他の色々な条件を考慮に入れて,教育サービスを検討されることをおすすめします

ちなみに,私も高校生のとき,学校の授業だけで忙しかったので,塾には通わず,東大受験対策の通信教育を利用していました。

④ 進路・学習相談をしたい→集団指導塾(場合によっては個別指導塾,家庭教師)

学校の先生以外にも,進路・学習相談に乗ってくれるアドバイザーが欲しい場合,(1)アドバイザーがお子様の様子を日頃から十分に把握している,(2)親が直接アドバイザーとコンタクトを取れることが重要になってきます。したがって,通信教育よりも学習塾の方が適しています。

子供の成績が良い場合,すなわち学習に関する問題がそれほど大きくない場合は,集団指導塾でも,十分なアドバイスが得られるかもしれません。一方,詳細なアドバイスを求める場合や相談頻度が高い場合は,個別指導塾や家庭教師の方が良いです。

2.お子様の成績が悪い場合

個別指導塾か家庭教師が効果的です。

成績が悪い場合,お子様の勉強方法に何かしら問題があるため,それを改善していく必要があります。そしてそのためには,先生からの個別サポートを受けながら,どこで行き詰まっているか,どうすれば良くなるかを明らかにしていくことが有効です。

通信教育や集団指導塾の場合,子供が自分で学習を進めていく形になるので,上手くいかない原因をなかなか見つけることができません。

したがって,お子様の成績があまり良くない場合は,個別指導塾や家庭教師で,まずはじっくりと指導を受け,問題や原因を探っていきましょう

要望・状況別のおすすめは以下の通りです。

① お金をあまりかけたくない→個別指導塾

家庭教師と比較すると,個別指導塾の方が低料金です。とはいえ,通信教育や集団指導塾と比較すると高価です。

学習が上手くいかない原因を探るために,最初は先生のサポートが必要なので,ある程度料金が高くなってしまうのは仕方ないことです。

学習状況が改善されれば,集団指導や通信教育に切り替えることも可能です。

② 子供が部活・他の習い事などで忙しい→家庭教師

家庭教師の場合,先生が生徒の家まで来て指導してくれるため,生徒側は移動時間が発生せず,時間を有効活用することができます。

③ 進度は遅くても良いので子供にぴったりの教材選び・授業をしてほしい→家庭教師

個別指導塾の場合,指導形態は一対一であっても,教材やカリキュラムの自由度が低いことがあります。

生徒の状況によっては,以前の学年の学習内容に遡って指導を受ける必要があったり,塾で用意されている問題集ではなく,さらに基礎的な問題集に取り組んだ方が良い場合がありますが,カリキュラムからあまりにかけ離れている場合,塾の方針で許可されないことがあります

家庭教師の場合,そのような制限はなく,先生が生徒の理解度を判断基準にして,授業内容・教材を決定していきます。お子様にぴったりの授業を受けられる可能性が高いです。

【注意】家庭教師選びの際に知っておいた方がよいこと

家庭教師の場合は,授業に関する自由度が高いからこそ,先生選びが重要になってきます。塾のようにカリキュラムがないため,授業内容・効果は先生の力量に左右されます。家庭教師の場合,授業の進め方にも先生の個性が出やすいため,お子様に合っているか,事前に体験授業を受けるなどして,相性をチェックすることも大切です。

④ 受験カリキュラムに沿った指導をしてほしい→個別指導塾

受験を意識しており,授業スピードを遅らせたり,既習内容に遡ったりすることなく,カリキュラム通り進めてほしいという場合には,個別指導がおすすめです。

ただこの場合,本当にその授業のやり方で効果が出るのかは,事前によく検討しておく必要があります。通常,分からないところまで遡ってじっくり学習したほうが,成績の伸びも良くなり,最終的に受験合格という目標にも到達しやすくなります。焦ってカリキュラム通りの授業を受講する=受験合格へのゴールに近づくとは限りませんので,注意しましょう。

⑤ 親が子供の学習状況について詳しく知っておきたい→家庭教師

家庭教師の場合,先生が自宅を訪問し,親と定期的に顔を合わせるため,親が子供の学習状況について質問できる,アドバイスを得られる機会が多いです。個別指導塾の場合,親が電話をしたり,直接塾に出向いたりする必要があります。

また家庭教師の先生の方が,家庭の様子もよく知っているので,塾での様子しか知らない個別指導塾の先生と比較して,的確なアドバイスを行いやすい傾向にあります。

このように,通信教育,集団指導塾,個別指導塾,家庭教師それぞれにおいて,良いところもあれば,注意しなければいけないところもあります。そして,いずれのサービスが効果的かはお子様によって異なりますので,見極めが必要です。

「通信教育,集団指導塾,個別指導塾,家庭教師,どれもしっくりこない」「もっと良い教育サービスはないのかな?」とお考えの方,ぜひおすすめしたい新しい教育サービスがありますすでに通信教育を利用している,学習塾に通っている,家庭教師をお願いしている......というご家庭にもおすすめです。

現在ご受講の教育サービス効果を底上げしてくれるような,新しい内容・形態の教育サービスを次回ご紹介します。お楽しみに!

 

 

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