『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。
自分をありのまま受け入れよう
幸せを感じるためには自己肯定感が必要であり,そのためには自分をありのままに受け入れることが大切です。筆者は次のように述べています。
弱点も含め自分のことをありのまま受け入れる気持ちがなければ、他人との比較で、常に心は後ろ向きになってしまうでしょう。それでは自己肯定感も自信も決して生まれません。
子どもをありのまま受け入れることの重要性については,前回の記事でご紹介した通りです。
母親が幸せであることも重要
子育てにおいて,母親の影響は絶大であるため,母親が幸せであることも重要だと筆者は述べています。
母親が自信がなかったり、自分を見失っていたり、不幸であったりすれば、そうした姿勢は子どもにも「伝染」します。また、自分のことを認められていない親は、子どものありのままの姿も愛することができません。常に無い物ねだりをして他の人と比較してしまうからです。
様々なご家庭を見てきて,やはり母親の精神状態や考え方が子どもに大きく影響を及ぼすと私も感じています。悪い点ばかりに目を向けてしまう,過剰に心配してしまうなど,母親のネガティブな物の見方が,子どもにうつってしまうことも少なくありません。
とはいえ,育児,家事,お仕事で忙しいお母さんは,ネガティブな考え方になってしまうこともあるでしょう。お母さんが前向き,かつ幸せであるために,ぜひお父さんや周囲の人がサポートしていただければと思います。