『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』(トレーシー・カチロ―著/ダイヤモンド社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法
- 作者: トレーシー・カチロー,鹿田昌美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「読み聞かせの時間を毎日取っているのに,あまり効果がない気がします」「幼いころから読み聞かせをしてきたのに,子どもの語彙力や読解力が低く困っています」――このような相談が私のもとに多く寄せられます。読み聞かせで子どもの言語力を高めるには,どうすればいいのでしょうか。
読むことより「会話」が重要
『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』によると,本を読むこと自体よりも,読んでいる間の親子の会話の方が重要であることを示唆するデータがあるそうです。
確かに,親に本を読んでもらうだけでは,受動的に話を聞くだけで終わってしまうこともあるでしょう。親子間の会話がなければ,たとえ内容が理解できていなくても,読み聞かせはどんどん進んでいってしまいます。「読み聞かせの効果が見えない」とお悩みの保護者様の話を聞いてみると,子どもの反応や理解度を確認せずに,読み聞かせをしていたようです。
子どもに能動的に読み聞かせに参加してもらうために,本書では以下のような方法が紹介されています。
子どもに朗読させる
間違えたらきちんと正してやり、率直な評価を与えるようにすると、「単語の認識力」「言葉の流暢さ」「理解力」が格段にアップします。
物語の出来事を現実と結びつける
「昨日、こんなお船を見たよね。覚えてるかな?」「○○ちゃんも、こんなふうにイライラしたことがあったよね?」
読み聞かせながら、物語について質問する
子どもがあまり理解しなかった箇所は、もう一度読み直して。再読する前後に、話の流れについて質問します。「フランクリンは、犬を飼いたかったのかな?そのときお父さんとお母さんは、どうしたかな?」
読み聞かせにもう一工夫加えて,ぜひ効果の最大化を図りましょう。
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