『子どもをのばすおかあさんがやっているアンガーマネジメント』から学ぶ家庭教育~④必要なときは手助けをする

よくないことだと思いつつ,つい子どもをガミガミ叱ってしまうとお悩みのお母さん,お父さんは多いことでしょう。『子どもをのばすおかあさんがやっているアンガーマネジメント』(石井実夏 著/彩図社)をもとに,親の感情コントロール方法や,子どもを伸ばす家庭教育について探っていきましょう。

子どもをのばすおかあさんがやっている アンガーマネジメント

子どもをのばすおかあさんがやっている アンガーマネジメント

 

必要な場面で子どもを手助けする

子どもが何かできないとき,「これくらい自分でやりなさい!」と突き放していないでしょうか。子どもができないとき,本当に困っているときに,手助けすることは大切です。『子どもをのばすおかあさんがやっているアンガーマネジメント』(石井実夏 著/彩図社)では,次のように述べられています。

[……]いくら子どものペースで待つとはいえ、子どもにとっては「苦手なこと」があり、そのためにひどく時間がかかってしまうことがあります。そのときには、手助けをすることも必要です。ときどき、「手助けをすると自分でできない子になってしまうのではないか」と心配されるお母さんもおられますが、そんなことはありません。

[……]自立を急がせるよりも、子どもが助けを必要としているときはできるだけ手伝ってあげる方がよいのです。

子どもの現状をよく見る

どれくらいの手助けが必要かを考えるにあたって,また「これくらいできてほしい」という目標を立てるにあたって,まずは子どもの現状をよく知ることが重要です。

私の教室でこんなことがありました。「先生,分かりません!」とよく質問する生徒さんがいました。以前は勉強が好きではなく,質問してきてくれることもありませんでしたが,少しずつ勉強に興味を持ち始めたようです。解説したり一緒に調べたりすると「そっか~そういうことか!」「おもしろい!!」と,ますます勉強が好きになったようでした。

生徒さんが質問してきてくれた際に,「自分で調べられるんじゃない?」「まずは自分で考えて!」と突き放していれば,せっかく芽生えてきた勉強に対する興味が失われていたかもしれません。

もちろん,自分で調べたり,考えたりできるようになることが最終目標ですが,子どもの現状を考慮すると,「自分で質問できる」「解説を聞いて勉強に興味を持てる」ことを第一目標に据えるのもよいでしょう。

「これくらい自分でやりなさい!」と突き放すのではなく,子どもの現状に応じて,周囲の大人がぜひサポートするようにしましょう。 

 

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