よくないことだと思いつつ,つい子どもをガミガミ叱ってしまうとお悩みのお母さん,お父さんは多いことでしょう。『子どもをのばすおかあさんがやっているアンガーマネジメント』(石井実夏 著/彩図社)をもとに,親の感情コントロール方法や,子どもを伸ばす家庭教育について探っていきましょう。
子どもが言うことを聞かないときに確認したいこと
何度ガミガミ言っても,子どもがゲームを止めない。宿題に取り掛かれない。そんなとき,次の3つことを確認してみましょう。
1.一貫した態度を取っているか
親の機嫌によって叱ったり,叱らなかったり……ということはないでしょうか。そのような場合,子どもは親の顔色をうかがって行動するようになり,いつも約束を守ろうとしないかもしれません。どんなときでも,約束を守れていないときはきちんと叱るようにしましょう。
2.ルールが明確になっているか
「この約束は守ろうね」「約束を守れなかったらこうするよ」というルールを予め子どもと話し合って決めておきましょう。
(例)「ゲームは1日1時間までにしよう」「もし守れなかったら翌日はゲームなしだよ」
そして約束を守れなければ,決めておいたルールを実行するようにします。そうすることで,子どもが約束を守ろうと意識できるようになり,たとえ約束を破ってしまい親に叱られても,納得できるようになります。
3.子どもの甘えを許していないか
「今回は許して!」と子どもに泣きつかれても,約束を守れていなければ,厳正に対処するようにしましょう。
[……]「明日は絶対約束を守るから今日は許して!」などと子どもに泣きつかれても、譲らないようにします。このとき、子どもが泣いたり怒ったりすることに負けてルールをまげてしまったら、泣いたり怒ったりすることで自分の言い分を通そうとするようになる可能性がありますので、注意が必要です。
「子どもが言うことを聞いてくれない」とお悩みの保護様は,ぜひ上記3つの観点から家庭教育を振り返ってみてください。
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