子どもをやる気にする言葉がけ④~「それくらい自分で考えなさい!」と言わない

「分からない」「できない」と子どもが質問してきたとき,どのように対処するのがよいのでしょうか。

まずは自分でやらせる

本当は子ども自身でできるのに,甘えて「分からない」「できない」と言っている場合も確かにあります。そのような場合,すぐに手助けしてしまうと,子どもはますます親を頼るようになるでしょう。

自律という観点から考えると,まずは子ども自身で取り組ませることが大切です。「ちょっと自分で考えてみようか」「こうやって調べてみるのはどうかな?」など声かけし,まずは子ども自身で取り組んでもらいましょう。

あとでチェックやフォローを行う

少し時間を置いてから,「あれ調べてみた?分かった?」「あれからどうなった?」と確認するようにしましょう。できていれば,「自分で解決できたんだね!よくがんばったね!」とほめましょう。できていない場合は,「一緒に考えようか」「どうやって調べればいいかな」などサポートするようにしましょう。

このようなチェックやフォローを忘れてしまうと,分からないものが曖昧なまま終わってしまうことがあります。子どもが成長する機会が失われることになるので,注意しましょう。

チェックやフォローを通して,子どもの理解度を確認し,不足している部分についてアドバイスすることで,子どもの思考力をますます高めることができます。

「それくらい自分で考えなさい!」と子どものSOSサインを突っぱねない

忙しいとつい「それくらい自分で考えなさい!」と子どもに言ってしまうかもしれません。ただ子ども自身もどうしてよいか分からず,本当に困っている場合に,そのような言葉がけをしてしまうと心配です。「お父さん,お母さんに相談しても,どうせ『自分で考えなさい』って言われるしなぁ...…」と考え,次第に子どもはSOSサインを出さなくなるでしょう。分からないことやできないことをそのままにし,問題を一人で抱え込んでしまうようになります。

「まずは自分で考えてみよう!」「分からないところは一緒に考えよう!」という姿勢で,ぜひ子どもに向き合ってもらえればと思います。

 

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