『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』(伊藤敏雄著/主婦の友社)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。
間違いに罪悪感を抱かないことが大切
勉強は続けてこそ効果が出ます。勉強を楽しく続けるためには,間違いに罪悪感を抱かないことが大切です。間違えることが怖くなると,勉強を楽しめないだけでなく,答えを写したり,原因を探って次に生かすことができなくなってしまいます。
間違いをツッコミで笑い飛ばす
『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』は,間違いをツッコミで笑い飛ばすことをおすすめしています。
まじめで完璧主義傾向が強い子どもほど、ミスや間違いを指摘すると少なからずショックを受けます。たとえ、諭すようにやんわりと言ったとしても、です。
逆に、そういう子はミスやまちがいを笑いのネタにして、とことんいじくりまくるほうがいろいろな意味で上手くいきます。
(例)「渡来人」と書くところを誤って「飛来人」と書いてしまった
×「渡来人が飛来人なわけないでしょ?ちゃんとやりなさい。」
〇「う~ん、これはなんだろう?飛んでくるのかな?この時代に飛行機はなかったはずだけど……。まさかUFOとか?」
【間違いをツッコミで笑い飛ばすことの効果】
本書では次の2つの効果が書かれています。
①教えるほうも教えられるほうも楽しく過ごせる→勉強が楽しくなる
②リラックスした状態で勉強できるので記憶に残りやすい
どのような環境,気持ちで勉強するかは,習得度合いに大きな影響を与えると私も思います。「飛来人」の例のように,間違えたときも笑えるようなエピソードを作ってしまえば,同じ間違いを繰り返しにくくなります。子どもが間違いを深刻に捉えすぎて勉強が苦痛にならないためにも,心が軽くなるようなツッコミの声かけをぜひ保護者の方にお願いできればと思います。