『「非認知能力」の育て方』から学ぶ家庭教育~②子育ての目的を明確にする

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

「非認知能力」は家庭で伸ばせる

前回ご紹介した通り,「非認知能力」は幸せな人生を歩む上で大切ですが,家庭教育で伸ばすことができます。

※「非認知能力」=問題解決力,柔軟性,心の回復力,自制心,やり抜く力,社会性,共感力など。従来の「学力」とは異なる,数値化できない人間力のこと。

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本書では家庭での非認知能力の伸ばし方,筆者が子育ての際に気を付けていたことが紹介されています。その中の一つとして,「子育ての目的を明確にする」ことが挙げられています。

「何のためにやるのか」が大切

筆者は子育ての際,「何のためにやるのか」という目的を常に明確にしていたそうです。

 

子育ての目的(筆者の場合):

我が子が自立して幸せに生きられるようにサポートすること

×子どもをいい学校に入れること

×子どもの偏差値を上げること

×親の希望や見栄のためにやる

 

「我が子が自立して幸せに生きられるようにサポートする」という目的が,「安定した大企業に入れる/医者や公務員にさせる」「良い学校に入れる」「そのために塾にたくさん通わせる」「勉強ばかりさせる」というように,いつの間にか別のものにすり替わってしまうことは少なくありません。

「レベルの高い〇〇中学に入れたら,鼻が高い」「〇〇高校だったら,親の私が恥ずかしい」というように,親の見栄で子どもの希望や実力に合わない進路を選んでしまうこともあるでしょう。

  • 「安定した大企業に入れる」→大企業もいつ潰れるかわかりません。将来どんな社会になっても,生きていける力を身に付けておくことが大切です。
  • 「医者や公務員にさせる」→子どもが本当にやりたいことですか?やりたくないことに対してはやる気が出ず,もし医者や公務員になれたとしても,幸せな人生は歩めないでしょう。
  • 「良い学校に入れる」「そのために塾にたくさん通わせる」「勉強ばかりさせる」→勉強だけできても,これからの社会を生き抜くことは難しいでしょう。詰め込み式学習では,子どもが自ら考え行動する力を養うことができません。

将来,社会がどのように変化しても,子どもが幸せな人生を歩むためには,自ら考え行動する力を育むこと,非認知能力を高めること,そのためにブレない家庭教育を実施することが大切です。

 

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