子どもの能力ではなく努力を褒めよう

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

効果的な褒め方については,過去の記事で何度かご紹介していますが,本書でも扱われていたので,今一度整理してみたいと思います。

効果的な褒め方とは

子どもを褒めて育てることは大切ですが,やみくもに褒めたらいいというわけではありません。どのように褒めるのが効果的なのでしょうか。本書では次のような研究結果が紹介されています。

【実験内容】

10代の子どもたちにIQテストを解かせて,次のような2種類の方法で褒める

1つ目のグループ:「○点も取ったの、あなたは頭がいいね!」というように「能力」や「結果」を褒める

2つ目のグループ:「○点も取ったの、よく頑張ったね!」というように「努力」や「プロセス」を褒める

【実験結果】

1つ目のグループ:

  • 才能が無いと思われたくないので難しい問題を避けようとする
  • 問題が難しくなると楽しめなくなる
  • 失敗が怖くなる

2つ目のグループ:

  • より難しい問題を選ぶ
  • 努力を褒められるので挑戦すること自体が楽しくなる
  • ますます成長していくことができる

生まれつきの能力や資質,そして結果を褒めるより,そこに至ったプロセスや努力を褒める方が子どものやる気を引き出せることが分かります。

子どもの能力ではなく努力を褒めよう

能力を褒めると,「私には能力はあるけれど勉強をしていないだけ。やる気を出せばできる」という言い訳を自分に用意するようになると筆者は言います。

筆者は自身の子どもに対して,努力を気にかけて褒め,次のようなことを実践していたそうです。

  • どこが良かったのかを具体的に褒める→子どもは,親がしっかり自分のことを見ていてくれたと感じ,次の成長につながる
  • 「良かったこと」のほかにもう一つ,改善の余地のありそうなことも伝える→次はもっと良くなるように頑張ろうと子どもに思わせる

やみくもに褒めるのではなく,子どものやる気を引き出すような褒め方をぜひ心がけてみてください。

 

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