興味深い記事がありましたので,今回はこちらについて考えてみたいと思います。本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。
端的に言うと国語50点,算数90点だったときに「国語を頑張ろう」ではなく,算数をより上げて行った方が良い,子どもの得意なことを伸ばした方が結果的に苦手なことも伸びるという記事内容でした。
あなたはどう考えますか?子どもにどのような声掛けをしますか?私は次のようなことを考えました。
① 前提条件について
国語が難しく算数が簡単な試験だった可能性があります。もし国語が今回たまたま難しかっただけであれば,そこまで気にする必要はないのではと思います。点数だけで判断せず実際の問題を見てみたり,平均点や周りの子の状況を聞いてみたりすることが大事です。
② 点数よりもなぜ間違えたかが大事
点数の高低よりも,子どもがどのような間違いをしているかが重要です。そもそも分からないところを発見するためにテストをしている,そのためにテストがあると言っても過言ではありません。
仮に算数で失点した10点が計算間違いだったら,ミスをしないだけで満点を取れます。もし国語で出題される漢字が予め知らされており,その漢字を覚えるだけで20点取れるという場合は,国語もすぐに点数を上げることができます。
しかし算数は文章題が解けておらず,国語も文章読解が多く間違えているようであれば,文章を読み解く訓練をしないと,算数も国語も点数を上げるのが難しいでしょう。
点数の高低を見るだけでなく,なぜ間違えたか,どうすれば点数が上がるか,原因に合った対策を考えることが大事です。
③ 子ども自身で考えられるように導く
②のようなことを子ども自身で考えられるように導きましょう。目の前の出来事に一喜一憂せずに,なぜこのような結果になったのか,次からどうすればより良くなるか,子ども自身で考えられるようになることは大切です。このような「考える力」は勉強面のみならず,生活面でも,将来社会に出てからも役立つでしょう。
そのためには「国語を上げよう!」「いや,得意な算数をもっと上げよう!」と親が誘導するのではなく,子ども自身で目標や目的意識を持つことが大事です。
「このテスト結果を見てどう思った?」「良かった?悪かった?」「今回の目標点は自分の中であったの?」「どういうところを間違えた?」「次は何点くらい取りたい?どうすれば取れそう?」など,ぜひ子どもに意見を聞いてみてください。
子どもなりに色々と伝えてきてくれる場合は自分で考えられているのでとても良いですが,年齢が小さかったり,このような考え方に慣れていないと,何も答えられない子もいると思います。その場合はぜひ親子で一緒に考えてみてください。
子どもが上手に答えられなくても,質問して考えてもらうこと自体に意味があります。将来的に子ども自身で考えられるように,一緒に考えたり見守ったりしながら,ぜひ長期的な視野で取り組んでみてもらえればと思います。
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