フォロワーの方から,「小学生のころ,習い事は何をしていましたか?」というご質問をいただいたので,お答えしたいと思います。
【小学生の頃の習い事】
①ピアノ(3歳〜高3まで)
②そろばん(小4〜小5まで)
③学習塾(小4〜中3まで/高校以降は塾・予備校通いなし)
①ピアノ
ピアノは自分から「習いたい!」と言い出したこともあり,なかなか辞めるとは言えませんでした。
とはいえ嫌いなわけではなく,受験前も気分転換としてピアノに触れていました。音大受験も視野に入る程度には,上達しました。
ただ「ピアノがすごく好き!」と言い切れるほどではなく,音楽で食べていく自信も情熱も無かったので,「東大に入ったほうが将来の幅が広がりそう」と思い,東大を目指しました。
発表会など大勢の人の前で演奏する機会が多かったため,モチベーションやメンタルをコントロールする方法や,本番への挑み方,ここぞというときの集中力も身に付きました。
上手に弾けないとき,「いつも同じところが弾けないなぁ」「ここの練習を重点的にすればいいかな?」「練習方法を変えてみよう」など,自分で考えて試行錯誤する→上手に弾けるようになるという成功体験を積み重ねられたのも良かったです。
「上手くいかないときは,アプローチを変えてみればいいんだ!」という考え方は,勉強にも生きていたと思います。
勉強面でも,成果がなかなか出ないとき・スランプに陥ってしまったとき(誰しもあるものだと思います),原因を探り対策を立てたり,諦めずにやり続けることができたのは,ピアノを長年やっていたおかげもあるかな?と感じます。
②そろばん
そろばんは親がすすめてくれて何となく習い始めましたが,やってみると楽しかったです。計算も速く正確にできるようになり、集中力も付いたと思います。
珠算・暗算検定で1級や段に合格し始め,中学受験に向けて忙しくなり始めたこともあり,小5で辞めてしまいましたが,私はやってて良かったなぁと感じました。
ただ,①ピアノも②そろばんも,個人によって好き嫌い・向き不向きがあると思いますので,お子様が「やりたい!」と言うものを長く続けるのが一番です。
子ども自らが「上達したい!」と思うからこそ,上手く行く方法を試行錯誤したり,粘り強く努力し続けることができます。
「~級までは取ろうね!」と目標を決めてから,習い事を始めるのも良いと思います。(私は「珠算・暗算検定1級まで取ってから辞める」ことを親と約束していました。)
習い事を通して,子ども自ら考え試行錯誤する姿勢,やり抜く力を育むことができれば,学習面でも大きなアドバンテージになるはずです。
③学習塾
中学受験の際,学習塾に通っていましたが,全く勉強しませんでした。宿題も答えを写して行くような子どもでした。(だから,勉強しない子の気持ちはよくわかります。)塾に通っていた意味はほとんど無かったと思います(笑)。
第一志望の同志社国際中学校に奇跡的に合格しましたが,「もっとちゃんと勉強しておけばよかった」「中学校ではまじめに勉強してみよう」「人生一度きりなんだから,自分の限界に挑戦してみたい!」と思うようになりました。
小学生のころの反省を生かして,中学校では自分で計画を立て,コツコツ学習するようになりました。学習のコツがわかってきて,成績も飛躍的に上がりました。
同志社国際中学校では,高校受験のための勉強をしてくれないので(同志社大学までエスカレーター式で上がれるので当然ですが),高校受験ための塾に通いました。同志社国際中学校で京大卒の先生に出会い,その方から「東大も目指せるよ!」と言っていただけたことが転機だったと思います。
小学生のころ,先生の言うことも全く聞かなかったので,心を入れ替えて先生のアドバイスを聞き,実践するようにしたところ,さらに成績が上がりました。宿題もきちんとやり,間違えた問題は何度も解き直すようになりました。中学生のときに,自分なりの学習法がほぼ確立できたと思います。
晴れて西大和学園高校に合格し,そこからは塾や予備校に一切通いませんでした。学校で「塾や予備校に通わないでください」「学校でたくさん宿題を出すので,それをきちんとやってください」「あれもこれも......と手を出すと,大学入試に必ず落ちます」と言われたからです。(実際に,学校に内緒で塾や予備校に通っていた子は,全員大学受験に落ちました......。)
学校では予備校のように,高3から志望校別のクラス分けが行われ,東大入試向けの授業を一日中受けられたので,とことん勉強したかった私にとっては大変助かりました。
自分なりの勉強法が確立されていたので,家でもきちんと勉強しました。模試で結果が良いと,有名講師の講義動画を収めたDVDなどが大手予備校から送られてきて(もちろん無料),そのDVDがわかりやすくて活用させていただいた記憶があります。今の時代は,もうDVDではなさそうですね。
どの塾に行くか・どのくらいの頻度で通うかということよりも,その子のやる気次第だなぁと自身の経験を通じて感じます。塾で過ごす時間よりも,家庭での時間の方が圧倒的に長いので,家でどのように・どのくらい勉強するかが大事です。
その子なりに色々と試行錯誤してみて,自分に合った学習法を見つけていくことが大切だと思います。学校で受験対策をしてくれる場合は,塾も不要ですね。
以上,私がしていた習い事についてお答えしました。少しでも参考になれば幸いです。
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