私はお子様の「自律」をゴールに掲げ教育事業を行っていますが,「自律しているってどういう状態ですか」「うちの子が自律しているか分かりません」というご質問をいただくことがあります。
「自律」とは「自分で目標を設定し,それを達成できること」「他人に頼らず,自分を律することができること」と私は簡単に説明することが多いですが(あえて「自立」ではなく「自律」を使っています),都道府県が作成した自立度チェックシートを使って,お子様の自立度を測定することもできます。
【身辺的(生活・精神面)自立はできていますか?】
① 朝、一人で起きることができる。
② 家族に「おはよう」「おやすみ」などの挨拶ができる。
③ 自分の着替えは自分で用意し、脱ぎっぱなしにしない。
④ 食事後、自分の食器は流し台まで運ぶ。
⑤ 簡単な食事なら自分一人で作ることができる。
⑥ 学校や約束の時間に遅れない。
⑤ 自分の部屋の掃除は自分でしている。
⑥ お手伝い(食事の後片付け・ごみ出しや洗濯、ふろ掃除など)をする。
⑦ スマホ等の使用時間を自分でコントロールできる。
⑧ 自分の気持ちをある程度コントロールできる。
【社会的(経済感覚も含む)自立はできていますか?】
① 近所・学校で挨拶ができる。
② 近所の人と(挨拶以外の)ちょっとした会話ならできる。
③ 困った人がいたら声をかけることができる。
④ お小遣いを計画的に使っている。
⑤ わが家の一ヶ月の食費・光熱費などがわかる。
⑥ 公共マナーを守っている。
⑦ 他者(友達、後輩、先輩やお年寄り・乳幼児等)に気配りができる。
⑧ 将来の目標・夢を持っている。
(岐阜県 自立度自己診断シートより一部抜粋https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/101357.pdf)
お子様の自立度はどうでしょうか。
子どもに勉強ばかりさせ,身の回りのことは全て親がやってあげるという家庭の場合,子どもの自立度は低くなりがちです。
東大に合格したのに,自立度が低いために一人暮らしで自己コントロールができなくなり,大学に来られなくなった同級生を何人も知っています。高校まで親が子どもをコントロールしてきて,子どもの自立度が低いのに,大学でいきなり一人暮らしをした場合,一晩中ゲームをしている,朝起きられない,学校に行けない,どの授業を履修するか自分で決められない,先生にも相談できない...という事態に陥ってしまう可能性があります。
子どもに勉強をさせる以上に,自立度を高めることはとても大切です。ぜひ家庭教育で心がけましょう。
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