作文や小論文に取り組むことでコミュニケーション力が向上する?

『仕事ができる人はやっている!他人との「コミュニケーション障害」を克服する方法』という興味深い記事を見つけました。
https://www.lifehacker.jp/article/2311_book_to_read-1352/

本記事では,仕事ができるようになるために必要なコミュニケーション力について書かれていますが,読み進めるうちに,「これって受験の作文や小論文でも同じことが言えるなぁ」と気づきました。

コミュニケーション障害は以下の3つに大別されるそうです。

3つのコミュニケーション障害
①言っていることの意味がわからない
②言っていることを誤解する
③言っていることはわかるが、理解したくない。やりたくない

①と②は特に,まさに受験の作文や小論文が書けない要因と合致します。
(③に関して,仕事では実際に業務を行いますが,作文・小論文では問題文に書かれていることを日常生活で実行に移すことはないので,今回は省きます。)

「①言っていることの意味がわからない」について,作文・小論文を書くとき,問題文にわからない言葉が含まれていたりして,きちんと意味を理解できていない場合があります。この場合,わからない言葉を易しい言葉に言い換えれば解決しますが,本記事は「その言葉が示すことを経験したことがない」可能性も示唆しています。

たとえば「がんばったら報われる」ということばは、がんばったことのない人、報われたことのない人には理解されないわけです。

「読書を通して,物の見方が変わった経験を挙げなさい」というような作文・小論文のテーマが出題されたとき,このような経験がなければ,本当の意味で問題文を理解するのは難しいでしょう。

勉強以外にも色々な経験をして,視野を広げたり,自分なりに出来事を解釈したりすることが大切です。

「②言っていることを誤解する」については,語彙力が不足していて問題文の意味を勘違いしてしまったり,注意深く読み解けておらず思い込みで解釈してしまったりする子が少なくありません。

語彙力を付け,出題者の意図をきちんと理解する,様々な経験を通して物事を多面的に見ることができるようになれば,作文・小論文が書けるようになるだけでなく,「①言っていることの意味がわからない」「②言っていることを誤解する」という2つのコミュニケーション障害を克服できます。作文・小論文に取り組むことで,コミュニケーション力の向上も期待できると言えるでしょう。

 

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