『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法①~「勉強が苦手」を克服するためには?

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

「勉強が苦手」とは?

「うちの子は勉強が苦手で……」「理解が遅くて困っています」「集中力が続かず,覚えたと思ってもすぐに忘れてしまうんです」ーー。私のもとには,このようなお悩みが保護者の方から多く寄せられます。

本書の著者であるアーリック・ボーザー氏も,幼稚園のころから勉強が苦手で,授業中にカンニングをしたり,勉強をサボったり,様々な悪事を繰り返したそうです。しかし何人かの先生の助けにより,危機的な状況を脱したといいます。

今振り返ると、どうやら私は学習のしかたがわかっていなかったらしい。自分の思考をどう扱っていいかがわからなかった。自問したり、目標を設定したりすることができず、そもそも何かを知るということの意味からしてわかっていなかった。

「勉強が苦手」というのは,才能や努力が足りないのではなく,学習の仕方が分かっていないだけなのです。

学習方法を身に付けることの重要性

基礎的な学習方法を身に付けると,著者は勉強に自信が付き,成績も伸び始めたそうです。

「自分は本当にこれがわかっているのか?」、「学習していることの根底にある理屈を理解しているか?」といった質問を自分にするようになった。また、学習のスピードは人によって違いがあり、自分は同級生よりも努力が必要だということも受け入れられるようになった。長年のうちに中力を高める方法も見つかり、静かな環境づくりに熱心に取り組むようになった。

学習面で自信が付くと,生徒会活動や部活動にも関心が広がり,名門大学にも合格することができたそうです。

効果的な学習法を身に付けるということは,受験を突破するためだけではなく,子どもの自信を高め,物事を乗り越え,目標を達成する力を養うためにも重要です。無理やり子どもに勉強させるのではなく,「今日の勉強はどうだった?」「どんなことが分かったか教えて?」「どんな方法で覚えたの?」など,子どもと話し合いながら,効果的な学習方法を探っていきましょう。

 

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