『一流の育て方』から学ぶ!お子様の効果的な褒め方

『一流の育て方』をもとに,「ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子」を育てる家庭教育について考察します。

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

『一流の育て方』では,リーダーシップがありグローバル企業で活躍する東大・京大・早慶生が記述したアンケート結果を基にした,効果的な家庭教育が紹介されています。本書を参考にしながら,今回は「効果的な褒め方」について考えます。

何でも褒めるのはNG

子供に自信を付けさせたいからと言って,何でも褒める保護者様がいらっしゃいますが,これは効果的な教育法とは言えません。褒めても自己肯定感は育たないこと,むやみやたらに褒めると実力の伴わないナルシストになってしまうことは,以前述べた通りです。

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効果的な褒め方

能力ではなく,努力を褒めよう

「よく頑張ったね」とお子様の努力を褒めるようにしましょう。努力を褒められた子は,何回テストを重ねてその結果が悪くとも,粘り強く問題を解こうと努力を続けたそうです。努力を褒めると,さらなる努力を引き出すことができるのです。

一方,「頭がいいのね」など,能力を褒めるのは効果的ではありません。

〔......〕「頭がいいのね」と、もともとの能力をほめられて育った子は、「何かを学ぶこと」より「いい成績を得ること」に重点を置くそうです。いい成績を取ったときは「自分には才能があるからだ」と考え,悪ければ「自分には才能がない」と考える傾向がでたそうです。

人生の成功を左右するのは,才能や学力ではなく,「やり抜く力(=グリット)」です。粘り強く取り組む姿勢を引き出すために,ぜひお子様の努力を褒めるようにしましょう。

具体的に褒めよう

何がどのように良かったのか,お子様に分かるように具体的に褒めることを心がけましょう。

【例】

  • 自分からテレビを消して勉強できるようになったね,すごい!
  • よく頑張ったね!前よりも解答の中身が良くなったね。空欄の記述問題も減ったね。
  • 玩具の後片付けができるようになったね。自分で気を付けられていてすごい!など

努力してもなかなか成果が出ないことがありますが,周囲が努力を認めてあげると,「お母さん(お父さん)は自分の努力を見ていてくれるんだ」と安心し,「もう少し頑張ってみようかな!」という気持ちに繋がります。お母さん(お父さん)はきちんと見てるよ!」というサインを送ることが大切です。

褒め言葉を素直に受け取ろう

先日このような出来事がありました。生徒さんがとても集中して課題に取り組み,本当によく出来たので,「○○くん,すごいね!こういう部分がとても良いと思うよ」と褒めました。生徒さんは喜んで保護者様にそのことを報告したそうです。それを受けて保護者様は,「先生は大袈裟に褒めてくれたんじゃない?」とコメントしたとのことでした。

このような声掛けが続くと,「先生は褒めているけど,また大袈裟に言ってるだけでは?」と,お子様が他人からの言葉・評価を素直に受け取れなくなってしまいます。マイナスに考える癖が付いてしまうと,改善が難しく,褒め言葉の効力も無くなってしまいますので,保護者様自身も,褒め言葉を素直に受け取り,お子様に「すごいね!頑張ったね!」と返事するよう心掛けてください

 

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