『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
人生を上手に生き抜くために「段取り力」が大事
著者の山口氏は,仕事に忙しく物事をテキパキこなす母親に育てられ,子どもながらに「限られた時間を有効に使うことが大事」だと理解したそうです。
小学生になったころには、なにかの行動をする前に、自然とものごとの段取りを考えるクセがついていました。たとえば、毎朝、近所に住む女の子の家に迎えにいってから一緒に通学していました。ところが、呼び鈴を押してから5分か10分は待たされてしまうのです。そこで、経験則から待たされる時間も含めて逆算し、自分から意識的に早めに家を出るようになりました。
人より時間が必要なら,隙間時間を有効活用する
山口氏は,どんなに忙しくても頭と体をフルに使って乗り切ってしまう自身の母親を見て,早いうちから「わたしは母のようにうまくやれない」「自分は絶対に天才じゃない」と気づいたそうです。そこで山口氏は「人より時間をかけよう」と考えるようになりました。
〔……〕人が無意識に無駄にしている移動時間や休憩時間もわたしは有効に使わなければならないし、歯を磨いている時間や、5分程度の待ち時間だって後悔のないように使いたい。もちろん、そのための準備や段取りを意識する必要もあります。
〔……〕わたしは「ひとつの時間にひとつのことしかできない」タイプです。これは生まれ持った素質で簡単には変えられません。でも、だからこそ、歯磨きのような「習慣」や、移動や待ち時間などの「隙間時間」にフォーカスするようになったのです。
時間の使い方を見直そう
勉強が苦手な子,習い事がなかなか上達しない子を見ていると,時間を上手く使えていない子が多いです。
- 時間に対する感覚が希薄
- 時間あたりに自分がどれくらいできるかが分かっていない→計画を立てられない
- ダラダラ生活してしまい,勉強・練習時間が確保できない
- 人より時間がかかるのに,その分の時間を考慮できていない
勉強や習い事に限らず,何か物事を成し遂げる際には,時間に対する意識・感覚が重要になってきます。ぜひご自宅でタイムスケジュールを立てる練習をしたりして,小さいうちから養っておきましょう。
詳しくはスタンドエフエムでお話ししています。
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