私はよく保護者の方に「子どもに勉強させる前に,一つのことを長く続けさせましょう」とお話ししています。音楽でもスポーツでもモノづくりでも何でも構いません。一つのことに継続的に取り組むことには,次のようなメリットがあります。
壁を乗り越える力が付く
一つのことを続けていると,上手く行かないことが出てきます。そんなときこそ,「どうやったら上手く行くんだろう?」「どこが良くないのかな?」と考え,「次はこうしてみよう」と対策を立てる力が養われます。
「これなら誰にも負けない!」という自信が付く
「こうすれば上手く行くんだ」と分かり,壁を乗り越えた経験は自信に繋がります。「あのときも壁を乗り越えられたから,今回も大丈夫」とその後も子どもの心の支えになります。一つのことに長年取り組み,壁を乗り越える経験を重ねると,スキルも身に付いてきて,「これなら誰にも負けない!」という大きな自信になります。
このようにして培われたやり抜く力や自信は,勉強面でも生きてきます。一つのことを長く続けられず,習い事や部活をコロコロ変えてしまう場合は,勉強面でもすぐ諦めてしまうため,伸び悩むことが多いです。
どうやったら一つのことを長く続けられるのか
ではどうしたら一つのことを長く続けられるのでしょうか。
子どもが本当に好きなことを選ぶ
親がやらせたいことではなく,子どもが好きなことに取り組ませましょう。自分がやりたいことでなければ,長期的に取り組むことは難しいでしょう。
成果を早く求めすぎない
成果を早く求めすぎると,スランプに陥ったとき,イライラしたり諦めたりしてしまいます。「一つのことを長く続けているとスランプは付き物」「昨日の自分より少しでも成長していればOK」と考えるようにしましょう。
諦めそうなときに周囲が励ます
子どもが諦めそうなとき,「もうひと踏ん張りしてみよう!」「ここを乗り越えたらもっと面白くなるよ!」と周囲が励ますのも効果的です。(子どもの限界を超えている場合は除きます。)
少しペースを落としてでも,辞めずに取り組みを続け,スランプを抜けた頃には「あの時辞めなくて良かった」「もっと面白くなってきた!」と感じる子は多いものです。
子どもに無理やり勉強させたり,次々と新しい習い事をさせたりするのではなく,子どもが好きなことに絞ってとことん取り組ませましょう。
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