受験が近づいてくると,「頑張っても落ちるかもしれない」「本当に合格できるのかな!?」という不安が大きくなり,視野が狭くなって子どもを信じられなくなるというご相談を多く受けます。
私がよくお伝えするのは,合否以上にその子が受験という経験から何を学び取ったかが大切だということです。
受験という制度上,合格する子もいれば,不合格の子も出てきてしまいます。もし不合格だったとしても,その経験からその子なりに学び取り,人生に生かしていけば大きな糧になります。
私は小学生の時,かなり勉強をサボっていて,中学受験には合格したものの,強く後悔しました。
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その経験から,中学入学以降は,計画的にコツコツ勉強するようになり,東大に合格することができました。
あまり頑張っていないのにたまたま合格した場合,「この程度の努力でいいんだ」と甘く考えるようになり,サボり癖が付いてしまう子もいます。これでは子どものためになりません。
逆に不合格でも,「もっと前もって勉強しておけばよかった」「まだまだ頑張れたなぁ」「次の受験に向けて計画的に勉強しよう!」と自身で振り返り,次に生かせる子は飛躍的に伸びます。
最後まで頑張り抜いたのに不合格だったという場合は,学校が子どもに合っていなかった可能性もあります。「ここまで頑張ったのに不合格だったら仕方がない!」と子どもも後悔しないでしょう。
合否にこだわり,どんどん不安になるのではなく,子ども自身がやり抜けたかどうか,受験を通して子どもなりに何を学び取ったかということに,目を向けるようにしましょう。
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