「今から受験勉強をして間に合うでしょうか」という質問をよくいただきます。このような不安を感じたときには,次のことを確認してください。
①過去問の難易度・出題傾向
ゴールが分からなければ,ゴールに到達できるか分からず不安になってしまいます。まずは過去問をよく分析することが大事です。
- どれくらい難しい問題が出題されているのか
- 文章を読み解いて答える問題はどれくらい出されているのか
- 記述問題が多いのか,選択問題が多いのか
このようなことをチェックしましょう。
記述問題や作文が多く出題される場合は,答案のまとめ方のコツ等を掴むまで,時間がかかることがあります。添削→やり直しを繰り返す必要があるため,受験直前の詰め込み学習では対応しづらいでしょう。(もともと国語が得意な子であれば,そこまで時間がかからないかもしれません。)
偏差値がそれほど高くない学校でも,難しい問題を多く出題するところもあります。学校の基礎学習だけでは太刀打ちできないこともあるので,そのような場合は応用問題にも取り組んでおく必要があります。
②合格最低点
入試で難しい問題が出題される場合,合格最低点が5~6割の学校もあります。難しい過去問を見て「うちの子には無理だ」と絶望してしまう保護者の方もいますが,合格最低点を聞くと「それくらいなら何とかなりそう」と安心されることが多いです。少々ミスをしても,分からない問題があっても,苦手な教科があっても,5~6割なら目指していけるでしょう。
逆に基礎的な問題が多く出題され,7~8割取らないと合格できないという場合,ミスをしたり,苦手な教科があったりすると難しいかもしれません。
※どうしても公立の学校に行きたくない,しかも子どもが勉強嫌いで受験勉強がなかなか進みそうにない場合,志望校の選択肢を広げてみるのも手です。プログラミングやプレゼンテーションの試験のみで選抜を行う学校もあります。自宅から通えない距離の学校でも,寮があるところもあります。
③子どもの本気度
たとえ理解がゆっくりでも「この学校に行きたい!」と子どもが本気で思えば,懸命に努力することができます。最後まで粘り強く勉強し,合格できることも少なくありません。
逆に子どもの理解が速くても,親から言われて嫌々受験する場合,勉強に身が入らず,伸び悩んでしまいます。受験直前期もエンジンがかからなかったり,途中で投げ出してしまったりすることが多いです。
子どもがその学校にどれくらい本気で入りたいと思っているのかはとても大切です。
受験は通過点でしかない
受験勉強が間に合うかどうか,受験に合格できるかを気にされる保護者の方は多いですが,受験に合格したとしても,その後の学校生活が充実するかどうかはまた別の問題です。
志望校に合格し入学した後に,燃え尽き症候群になってしまったり,不登校になってしまったりする子も見ていましたが,このような場合,親が子どもに無理に勉強させていた,子どもは実はそこまでその学校に入りたくなかったということが多いです。
「こういう理由でこの学校に行きたい!」と子ども自身が強く願えば,受験勉強も,結果が合格でも不合格でも,入学後に上手く行かないことがあったとしても「自分が選んだ道だから」と踏ん張ることができます。
子ども自身が納得した人生を歩めるよう,「自分で決めさせる」ということをぜひ大切にしましょう。
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