要注意!子供をニートにしてしまう教育法5つ

今回は,子供をニートになりやすい性格にしてしまう教育法について紹介します。家庭教育によって,子供の性格や個性の大部分が決定します。すなわち親の接し方によって,子供がニートになる確率が左右されるのです。具体的に,どのような接し方で子供はニートになりやすくなるのでしょうか。

↓簡略化バージョンの記事です。

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子供をニートにする教育法

子供をニートに近づけてしまう接し方は次の5つです。

(1)親が何でも子供の代わりにやってあげる

(2)親の価値観・やり方を押し付ける

(3)無理やり勉強ばかりさせる

(4)子供の努力・成長を褒めない

(5)甘やかせ過ぎ

それぞれについて詳しく見ていく前に,これまでの議論を振り返ってみましょう。

【復習】子供がニートになる原因

自身の理想を実現する力が低いと,ニートになってしまいます。自身の理想を実現するには,以下の4つのステップが必要でした。

ステップ1:価値観を明確にし,理想を設定する

ステップ2:現状を正確に把握する

ステップ3:現状→理想への近づけ方(=対策)を考える

ステップ4:対策を実行する

(各ステップの詳細は,以下の記事をご覧ください。)

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この4つのステップを実行することができない,すなわち理想を実現する力が低いとニートになってしまいます。具体的には,各ステップで次のような状況に陥ってしまいます。

ステップ1:自分がどうなりたいか分からない,どんな仕事をしたいか分からない

ステップ2:自分はもっと良い仕事にありつけるはずだと思っている

ステップ3:夢はあるが実現の仕方が分からない

ステップ4:困難にぶつかるとすぐに投げ出してしまう

これがニートになってしまう原因・メカニズムでした(詳細は,以下の記事をご覧ください)。

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では,先ほど挙げた教育法のどこが問題で,なぜ子供をニートに近づけてしまうかをステップごとに分けて考えていきましょう。 

(1)親が何でも子供の代わりにやってあげる

ステップ1:親が何でも解決してくれるため,自発的に子供が考え「こうなりたい!」と理想を掲げることが難しくなります

ステップ2:子供自身のやり方を試さずに,親がすぐに解決するため,子供は自分のやり方がどこまで通用するか把握することができません。自身の実力不足を認識できず,高望みすることも多くなります。

ステップ3:自身でやったことがないので,やり方が分かりません。他人から指示をもらえるまで待つようになります

ステップ4:自身で試行錯誤をしたことがないので,困難や失敗を乗り越える力がありません。壁にぶち当たっても自分で解決することを考えられないため,他人のせいにする,自分はすぐに諦めるので物事が長続きしません

(2)親の価値観・やり方を押し付ける

ステップ1:親の意見を常に押し付けられていると,子供自身の意見・理想が分からなくなってしまいます。無意識に「親の理想=自身の理想」と錯覚するようになりますが,本当の自身の理想ではなく,心の底から「こうなりたい!」と思えていないため,本気で頑張ることはできません

ステップ2~4は(1)とほぼ同じです。

ステップ2:子供自身のやり方を試さずに,親の言う通りに動くだけなので,子供は自分のやり方がどこまで通用するか把握することができません。自身の実力不足を認識できず,高望みすることも多くなります。

ステップ3:親の指示通りに動き,自身で考えたことがないので,やり方が分かりません。他人から指示をもらえるまで待つようになります

ステップ4:自身で試行錯誤をしたことがないので,困難や失敗を乗り越える力がありません。壁にぶち当たっても自分で解決することを考えられないため,他人のせいにする,自分はすぐに諦めるので物事が長続きしません

(3)無理やり勉強ばかりさせる

ステップ1:子供自身がやりたいことが分からないまま,勉強ばかりして大人になってしまいます。将来の夢や長期的な目標がなく,受験合格が子供の中でゴールとなってしまうので,入学後に遊び呆けて留年する,非行に走り退学になるという事態にも繋がりかねません(実際,東大でもそのような学生が少なくありません)。

子供を勉強に専念させるために親が身の回りの世話を焼く場合(1),親のやり方で勉強させている場合(2),ステップ2~4においても上述同様の問題が生じます。

(4)甘やかせ過ぎ

子供の意思を尊重することは確かに大切ですが,子供の言いなりになることと同義ではありません。甘えには厳格に対処する必要があります。約束したことはきちんと守らせる,目の前の辛いことから逃げている/楽しいことを優先させているときには矯正する必要があります。子供のわがままを常に聞き入れていると,次のような問題が生じます。

ステップ2:思い通りになることが当たり前なので,自身の置かれている現状を把握し,状況に応じた対応をすることができません。自身に非があるのに他人のせいにしたり,状況を読まず常に自身の要望をぶつけるようになります

ステップ4:思い通りになることが当たり前なので,困難にぶつかったり失敗したりすると,簡単に物事を投げ出してしまいます

(5)子供の努力・成長を褒めない

(1)~(4)ほど深刻ではありませんが,子供に自信がない場合,次のような問題が生じます。

ステップ4:困難に立ち向かおうという気力が出ません。「頑張っても自分にはどうせできない」など後ろ向きになり,対策を粘り強く改善・実行したりすることが難しくなります

 このように(1)~(5)の教育を施していると,子供はニートになりやすい性格になります。ご家庭で(1)~(5)のような教育を実施していないでしょうか。ぜひ一度家庭教育を振り返り,子供への接し方を見直してほしいと思います。

 

 

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