『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』(トレーシー・カチロ―著/ダイヤモンド社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法
- 作者: トレーシー・カチロー,鹿田昌美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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親が頭にきている状態では教育効果はゼロ
子どもを叱るとき,以下の記事で紹介している通り,確かにタイミングや声掛け方法も大切です。
しかし子どもを叱る前に、まずは親が冷静になることが最も重要です。親がカッカした状態では、どうしても頭ごなしに子どもを叱りつけてしまうからです。
『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』でも,カームダウン(頭を冷やすこと)は,勢いにまかせた破壊的な行動を止めるポジティブな方法であるとして,その重要性が述べられています。
どうすれば「カームダウン」することができるのでしょうか。本書では様々な方法が紹介されていますが,最も取り組みやすく,私が保護者様にもおすすめしているのは以下の2つです。
1.無言になる
感情的に子どもを脅したりけなしたりせず,無言になりましょう。
子どもに「グズグズ言ったら無視するよ」と伝えてあるなら、グズグズを一切無視する。「後部座席でケンカを始めたら車を止める」と伝えてあるなら、無言で車を止める。
悪い行動がおさまったらすぐに(30秒待って本当におさまったのを確認してから)、コミュニケーションを再開しましょう。
2.場所を移動する
親が子どもを頭ごなしに叱りたくなってしまうのは,大量に「目をかけている」からであり,子どもの悪い行動に対して一時的に「注目するのをやめる」ことが効果的であると本書では述べられています。
親のほうからこう切り出しましょう。
「ママは、ちょっと頭を冷やしたいの。部屋に行って本を読んでくるわ」
「ちょっと頭を冷やそうか。ママは深呼吸するね」
「この話は、2人とも頭を冷やして落ち着いてからにしましょう」
子どもに対して腹が立ってしまったとき,ぜひ一度試してみてください。