『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
外国語が流暢に話せればいいというものではない
著者の中野氏は,時間を見つけてはフランス語を勉強しているそうです。フランス人は日本人とは考え方や価値観がまったく異なり,話しているだけで興味深い発見が多く,「自分の世界が広がっていく」感じがするからだそうです。
中野氏は,語学はただ流暢に話せればいいというものではないと言います。
〔……〕ただ単に日本語が上手なだけで、話も考え方も面白くない外国人はたくさんいますよね?それと同様で、外国語を学ぶ日本人の多くも、いつのまにかそんな状態を目指してしまっているかもしれない、と感じることがあります。
〔……〕ただ、外国語が話せるだけの人ではなく、「話すといつも新しい発見があるな」「なんか元気が出るな」と相手に思わせる言葉や情報を提供できる人が、これからの時代に活躍できる人ではないでしょうか。
「この人と話したい!」と思われる人になろう
外国語だけできてもこれからの社会で活躍できないこと,話す内容そのものが大事であることはスタンドエフエムやYouTubeでもお話しした通りです。
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英語ができても自分の意見が無かったり,話す内容が薄かったりする生徒さんを多く見てきました。「英語ができるようにならないと!」と子どもに英語を勉強させる前に,自分の意見を持てるよう導いたり,好きなことに取り組ませたり,中野氏が言うように「この人と話したい!」と思われるような人に育てましょう。
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