「子どもに自信を付けさせたいんです」とおっしゃる保護者の方は少なくありません。その気持ちは分からなくもないですが,「自信ってそんなに必要なのかな?」とも思います。
自信が無いことにはメリットもある
私自身,昔からそこまで自分に自信が無く,そのため何でも準備を念入りにしてきました。
例えば学生時代には,テストのかなり前からテスト勉強をしたり,一度学習したことも忘れてしまっている可能性を考慮して,復習の計画を立てたり,いつも万全の対策をして臨みました。そのおかげで成績は常に良かったです。
仕事においても,お客様の状況を想定したり,事前にヒアリングしたりして,講座内容を詳細に練るようにしています。その結果,お客様に満足していただけているのかなと感じることも多いです。
「自信が無い→そのまま放置する→さらに不安になる」という悪循環は良くありませんが,「自信が無い→だから念入りに準備する→満足のいく結果が得られる」というように,行動に繋げれば,成果が出る確率も高まります。だから,自信が無いことは決して悪いことではありません。
能力が高い人ほど自信が無い!?
能力が高い人は自分を過小評価しやすく,能力の低い人は自分を過大評価しやすいというデータがあるそうです(コーネル大学の心理学者ダニング教授とクルーガー教授が提唱した認知バイアスのデータ)。
また,心理学者のトマス・チャモロ=プリミュージック博士は「私たちが思うほど,自信は必要ない」「能力が無いのに自信だけあっても意味がない」「自信の無さこそ高い成果をもたらす動機になる」と述べています。
成績が悪い子ほど妙な自信があり,「もうこの問題はできる!」と言って復習しない,「今回のテスト範囲は自信がある!」と言って勉強しないのはよくあることです(もちろん,「できる!」と言っていた問題は解けず,テスト結果も悪いです……)。
自信を付けようとするよりも,自分の実力を正確に把握したり,自信の無さを原動力にしたりすることを意識しましょう!
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