成績がなかなか上がらない子と、良い成績をキープしている子では、勉強に対する姿勢や考え方が全く違います。その違いの一つに、「一問から多くのことを学び取ろうとする意識」があります。
成績が上がらない子は、一問から学び取る内容が薄い
成績がなかなか上がらない子は、次のような姿勢が見られます。
- 「あ、間違いだった!」と一瞬で終わらせる。
- 「あ~もうやりたくない!」とすぐ嫌になり、間違いを分析しようとしない。
- 問題を解く中で疑問に感じたことを調べない。
- 「この選択肢はどうなのかな?」というような曖昧な部分をそのままにする。
- 解答・解説をチェックしない。
- 国語・英語の問題文を全文読まず、問題で聞かれている部分のみ読む。
- わからない語彙や英単語などをそのまま放置する。
成績が良い子は、一問から最大限のことを学び取る
反対に、良い成績をキープしている子は、一問から多くのことを学び取ろうとする姿勢が強いです。
- なぜ・どこを間違えたのかを分析する。
- 曖昧な部分は、解答・解説をチェックしたり、自分で調べたり、先生に質問したりする。
- 解説に書かれている関連知識にもきちんと目を通す。
- 間違いやすいポイントや、自分が理解できていなかった部分をノートに書き留めておく。
- 正解以外の選択肢にも目を通し、曖昧な部分があれば調べる。
- 国語・英語の問題文は、問題で聞かれている部分以外も全て読み、本文全体を深く理解する。
- わからない語彙、英単語は全て調べる。そしてその日のうちに暗記する。
一つ一つ丁寧に取り組み、理解が曖昧な部分をクリアにしていく子と、曖昧なままどんどん先に進んでいく・「解いて終わり!」だと考えている子では、成長スピードが大きく異なります。
丁寧に取り組むと、学習時間が掛かるので、進みが遅くなるような気がしますが、一問から20%しか学べない子と、100%のことを吸収する子では、学習が進むにつれて大きな差がつきます。
一問から20%しか学べない子は10問解いても0.2×10=2しか身につかないのに対し、100%のことを吸収する子は1×10=10を身につけます。問題数、日数が積み重なるほど、この差は大きくなっていきます。
高校生や浪人生でも、一問から20%しか学ばないような学習法で取り組んでいる子がいますが(当然伸び悩んでいます)、これまでの学習時間がもったいないです。
せっかくの学習時間が無駄になってしまうので、一問からどれだけ多くのことを学び取るかを意識して、日々の学習に丁寧に取り組んでいただければと思います。
家庭学習・教育のコンサルティングを実施しております。お子様に合った教材や学習法のご提案,進路設計・志望校・習い事選び,声掛け・接し方等,家庭教育に関するアドバイスを行います。目標設定→計画立案・実行→改善→振り返りという学習PDCAサイクルをお子様自身で回せるよう,学習サポ―トも行っております。
ご興味がある方は,下記リンクをご覧くださいませ。
★著者プロフィール
【関連記事】
【関連放送】