辞めさせる?それとも続けさせる?
本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。
子どもが習い事を辞めたいと言ったとき,どうすれば良いのでしょうか。辞めさせてもいいのでしょうか?それとも続けるように言うべきでしょうか?
何でも簡単に辞めることを許すと「やり抜く力」が育たない
子どもが習い事や部活を辞めたいと言ったら,すぐに辞めさせる保護者の方がいます。「子どもが辞めたいと言ったから」「子どもの自主性に任せて」という理由のようですが,すぐに辞めることを許すと良くない場合もあります。
自身の学生時代を振り返って,そして色々な生徒さんを指導してきて思うことは,何でも簡単に辞めることを許すと,辞め癖が付いてしまうということです。「あの子,コロコロ習い事を変えているな~」「また部活を変えたんだ」と言う子は繰り返します。少し嫌なことや難しいことがあると辞めてしまうので,何事もそこで頭打ちになってしまいます。
生徒さんでも自分から作文やロボットをやりたいといったのに,急に辞めたいと言う子がいました。少し課題が難しくなってきたから,手間のかかるロボットづくりが増えてきたからという理由で簡単に辞めてしまいます。このような子は,これまで何でも簡単に辞めることを許されてきて,他の習い事もコロコロ変えています。
ステップアップしていく中で,誰しも難しい課題に直面します。最初は苦戦しますが,そこで踏ん張ってできるようになるとさらに楽しくなり,自信にも繋がります。少し難しいことが出てきたからと言って,そこで辞めてしまっては,それ以上成長することができません。
先生に少し厳しいことを言われたから,習い事や部活を辞めたいという子もいるようです。よく話を聞くと実は子どもにも悪い部分があり,「今は辛いかもしれないけどもうちょっとだけ頑張ろう」と保護者の方が励ましたら,先生とも信頼関係が築けて辞めずに済んだ,今でもその習い事を続けられているという子もいます。
辞めたい理由を子どもに聞いてみよう
「なぜ辞めたいか」を子どもに質問して,もしその理由が子どものわがままや短期的なものだったり,少し踏ん張れば次のステップに進めそうだったりする場合は,「もうちょっとだけ頑張ってみよう」とぜひ励ましてください。
親がやらせたくて始めた習い事の場合はすぐに辞めても良いですが,子どもが自分から「やりたい!」と言って始めた習い事については,なるべく続けられるような声かけをしましょう。
習い事を始めるときに目標を決めておくのも良いと思います。「最低2年は続けようね」「この級が取れるまでは頑張ろうね!」など決めて,その目標が達成できるまで続けてもらいましょう。
子どものやり抜く力を高めるために,ぜひ参考にしてもらえればと思います。
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